【おひとりさまの貯蓄額】中央値はいくらか

続いて、平均よりも現実に近いといわれる金融資産保有額の中央値を金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」より見ていきましょう。同調査は男女全体になりますが、一つの参考になるでしょう。

40歳代・50歳代単身世帯の金融資産保有額の中央値はいずれも53万円となっています。この結果には金融資産非保有者が全体の4割近くいることも影響しています。

また、いずれも金融資産保有者の中でも100万円未満と回答した人がもっとも多い結果でした。

【図表4】を参照すると、60歳代単身世帯の金融資産保有額の中央値は300万円で、40歳代・50歳代と比べると多いことがわかります。

とはいえ、60歳代の単身世帯についても金融資産非保有者が全体の3割を占めています。

また、仕事をリタイアしている人も多い60歳代ですが、金融資産非保有者を含めて約半数が500万円以下の金融資産保有額となっています。

その一方で、3000万円以上の資産を保有する人の割合は16.9%と比較的高い結果に。一時期話題になった老後2000万円問題をクリアしている人の割合については全体の2割程度にとどまっています。

老後2000万円問題は夫婦世帯の老後の生活費の赤字を試算したものですが、おひとりさまであっても老後の貯蓄はできるだけ貯めたいと思う方は多いでしょう。

単身世帯の中でも金融資産保有額は二極化していますが、多くのおひとりさまが経済的ゆとりがない状況に置かれているといえるかもしれません。