株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、模様眺めが強まる

2017年12月4日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,707円(▲111円、▲0.5%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,786.8(▲9.6、▲0.5%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,155.5(▲13.5、▲1.2%) 4日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:645、値下がり銘柄数:1,314、変わらず:82
  • 値上がり業種数:7、値下がり業種数:26
  • 年初来高値更新銘柄数:174、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は13億9,433万株、売買代金は2兆4,096億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。先週末のNY市場で一時▲350ドル超安の大幅下落となったことを受けて、様子見スタンスが強まりました。ただ、一部値嵩株の取引が増加したため、閑散相場というほどの商いではなかったようです。

そのような中、日経平均株価は終日弱含みの値動きとなりました。寄り付き直後は一時+45円高となる場面もありましたが、後場に入ってから下げ足を早めて一時▲125円安まで売られました。結局、4日ぶりの反落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反落、売買代金は9日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は7,949万株、売買代金は1,225億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金はほぼ横ばいでした。個人投資家の様子見スタンスはかなり緩和されてきましたが、本格的な買い意欲は乏しいと見られます。それでも、売買代金は9日連続で1,000億円を上回って引けました。

ただ、利益確定売りが多く出たと見られ、総合指数は4日ぶりの反落となりました。今後は、個人投資家の資金流入が継続するかが今後の焦点になるでしょう。

オリンパスが一時▲5%安に迫る急落、串カツ田中は連日の暴落でストップ安

個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅安となり、塩野義製薬(4507)、コナミホールディングス(9766)、資生堂(4911)も大きく値を下げました。

また、コマツ(6301)と日立建機(6305)が大幅反落となり、キーエンス(6861)も大幅下落で6日続落となっています。

その他では、先々週末に株式の売り出しを発表したオリンパス(7733)が一時▲5%安に迫る急落となったのが目を引きました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が9連騰となって年初来高値を更新し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)も小幅上昇で同じく9連騰となりました。

また、シャープ(6753)が連日の急騰となり、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も大幅高で引けています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が▲16%超安のストップ安で引ける連日の暴落となりました。忘年会シーズンに入って以降、串カツ人気に陰りが出てきた可能性があります。

また、先週末にストップ高となったグレイステクノロジー(6541)も▲20%超安の暴落でした。

一方、サンバイオ(4592)が急騰して上場来高値を付けています。

青山 諭志