2. 厚生年金をみんな本当は月額いくらもらっているのか

40歳で年収400万円の人が受け取る年金額を確認しましたが、全体の平均年金受給額はいくらなのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員や公務員などの厚生年金受給者が受け取る年金額の分布は以下のとおりです。

2.1 厚生年金受給者の年金受給額の割合

年金受給額            人数(割合)

  • 月額5万円未満        38万8575人(2.4%)
  • 月額5万円以上10万円未満    336万1204人(20.8%)
  • 月額10万円以上15万円未満    497万6556人(30.8%)
  • 月額15万円以上20万円未満    495万2516人(30.6%)
  • 月額20万円以上25万円未満    223万4558人(13.8%)
  • 月額25万円以上30万円未満    25万2220人(1.6%)
  • 月額30万円以上        1万4816人(0.1%)

平均年金月額            14万3965円

※国民年金部分を含む

平均年金月額は14万3965円となっています。

受給額は人それぞれですが、月額10万円以上20万円未満の割合が61.4%と多いです。一方で、わずかですが月30万円以上の年金をもらう人もいます。

平均年収や勤務期間、年金の受取開始時期によって受給額に大きな差がでることが、受給額の分布割合からよくわかります。

また、上記は厚生年金受給者の年金額の分布です。

厚生年金を受け取れない自営業者や専業主婦(夫)の年金額はもっと少なくなります。そのため、公的年金以外での老後対策の必要性が高いです。

3. 厚生年金と国民年金の受給額をシミュレーションしよう

年金受給額は、現役時代のライフスタイルや平均年収によって異なります。

そのため、まずは自分が老後にいくらの年金をもらえるのか把握することが重要です。

「ねんきんネット」などを使えば今回のように簡単にシミュレーションできるので、年金額を把握して老後対策を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛