株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続落、連日でやや荒い値動きに
2017年11月28日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,486円(▲9円、▲0.04%) 小幅続落
- TOPIX 1,772.0(▲4.6、▲0.3%) 続落
- 東証マザーズ総合指数 1,165.6(▲7.4、▲0.6%) 8日ぶり反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:736、値下がり銘柄数:1,212、変わらず:82
- 値上がり業種数:9、値下がり業種数:24
- 年初来高値更新銘柄数:116、年初来安値更新銘柄数:14
東証1部の出来高は14億8,218万株、売買代金は2兆6,174億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。特段目新しい材料に乏しく、基本的には様子見スタンスが続いたようです。ただ、一部値嵩株の取引が好調だったため、売買代金は2兆5,000億円を上回りました。
そのような中、日経平均株価はやや荒い値動きとなりました。前場の半ばに一時▲132円安となった直後から切り返し、前場の終盤には一時+85円高まで買い戻されました。後場は終始マイナス圏での推移でしたが、大引けに掛けて徐々に下げ幅を縮小して小幅安で引けています。続落となりましたが、底堅さが目立ったと言えましょう。なお、1日の値幅(高値と安値の差)は約217円となり、2日連続で200円超となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より大きいまま終わりました。
東証マザーズ総合指数は8日ぶり反落、売買代金は5日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は7,995万株、売買代金は1,326億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は減少しました。引き続き値嵩株の取引が増えたため、相応に活況な商いとなったようです。売買代金は5日連続で1,000億円を上回りました。
ただ、総合指数は8日ぶりの反落となり、小休止となった形です。今後1,200ポイント回復を目指していくのか、連騰の調整が続くのか注目されるところです。いずれにせよ、個人投資家の資金流入が継続するかが今後の焦点になるでしょう。
東レが一時▲9%安に迫る急落、テルモや花王など内需関連は大きく買われる
個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)が大幅続落となり、日東電工(6988)や信越化学工業(4063)も下落して引けました。また、コマツ(6301)が一時▲4%超安の大幅安となり、日立建機(6305)も大きく値を下げています。その他では、子会社のデータ改竄を公表した東レ(3402)が一時▲9%安に迫る急落となり、終値でも大幅下落になったことが注目を集めました。
一方、ファーストリテイリング(9983)が値を上げ、ダイキン工業(6367)も大幅上昇となりました。また、テルモ(4543)と花王(4452)が大幅高となり、いずれも年初来高値を更新しています。その他では、ニトリホールディングス(9843)と良品計画(7453)が大幅高でともに高値更新となるなど、小売株が総じて買われました。
新興市場では、マネーフォワード(3994)やビリングシステム(3623)が大きく値を上げて年初来高値を更新し、株式分割を実施した串カツ田中(3547)も大幅上昇となりました。一方、力の源ホールディングス(3561)は大幅続落となっています。
青山 諭志