3. 花の女王・バラ 「クィーン・エリザベス」は戴冠記念に作られた大輪
3.1 バラ
亡き女王を思い起こさせる可愛らしさと女王の品格を与えていたのがバラ。ピンクやイエローの鮮やかな色合いと優雅ささは、まるで生前の女王のファッションを思わせる色彩です。
バラは言わずとしれた花の女王。数多くの品種が作出されていますが、なかでも「クィーン・エリザベス」はエリザベス女王の戴冠を記念して1954年に作出されたバラ。ピンクの花弁が美しく、枯れにくいのが特徴です。
3.2 イングリッシュオーク
スペイン艦隊を破り、世界の覇権を握る原動力となったのがイギリス海軍。当時、海軍が乗っていた帆船に使用されていたのがイングリッシュオークです。オークの和名はナラ。秋にはどんぐりの実をつけます。
オークは数十メートルにまで生長し、その木質は堅くて丈夫。葉は個性的な形をしています。
4. バーガンディの深い彩りを添えた「スカビオサ&ダリア」
4.1 スカビオサ
リースの中で、バーガンディの深い色合いがとりわけ目をひいたスカビオサ。ピンクやイエロー、グリーンの配色をひきしめるアクセントになっています。
スカビオサは和名でマツムシソウと呼ばれ、青、白、紫、ピンク、黄色の花色が定番としてよく出回っています。繊細な花の見頃は春と秋。「松虫草」は初秋を表す季語にもなっています。
4.2 ダリア
バーガンディのダリアもリースに使用されています。多数の花弁からなるダリアは花径が大きい品種だと、ひときわゴージャスな印象を与えます。
ダリアはメキシコからスペイン、そしてヨーロッパへ広まり、日本には19世紀にオランダから長崎へ持ち込まれました。イギリスやフランスでも人気となり、今でも多くの愛好家がダリアを庭で楽しんでいます。