お金の運用を検討するにあたって、株とFXのどちらかにするかで悩んでいる方も多いでしょう。
いずれもポピュラーな金融商品ではありますが、投資する相場や利益の狙い方はまったく異なります。
本記事では株とFXの違いを解説します。それぞれのメリットや向いている人の特徴も紹介するので、どちらに取り組むかで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
1. この記事を読んでわかること
- 株とは
- FXとは
- それぞれのメリットや向いている人の特徴
2. 株とは
株は企業が発行する有価証券です。
企業は株を投資家に購入してもらうことで事業に必要な資金を調達します。
一方、投資家は資金提供の見返りとして、以下のような利益を期待できます。
- (株価の上昇による)株の売却益
- (企業が稼いだ利益の分配による)配当金
株式投資は見込んだ企業に資金をベットし、その成長による恩恵をリターンとして期待する金融商品です。
企業によっては株主優待を実施しているケースもあり、投資家は保有株数に応じたプレゼントを受けられます(自社商品やクオカードなど)。
3. 銀行の借り入れとの違い
企業の資金調達方法としては、株以外にも銀行からの借り入れが考えられます。
これら2つの違いは返済義務の有無にあります。
企業は融資を受けた銀行に対しては返済義務を有していますが、株を購入してもらった投資家には返済義務を有していません。
4. FXとは
FXは日本円でさまざまな外貨の取引ができる金融商品です。
金融庁では以下のように定義されています。
外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。
出所:金融庁「外国為替証拠金取引について」
FXでは円と米ドルなど2つの通貨をペアとして取引します。
たとえば、円と米ドルのペアであれば以下の取引が可能です。
- (円を売って)米ドルを買う
- (円を買って)米ドルを売る
なお、FXでは外貨を取引しますが、事前に本物の外貨を用意する必要はありません。
取引の結果生じた利益は円で受け取れますし、発生した損失も円で支払うことになります(いずれもFX口座の残高で処理)。
4.1 FXで狙える利益
FXでは次の2種類の利益が狙えます。
- 為替差益
- スワップポイント
為替差益とは
為替差益とは為替レートの変動により生じる利益のことです。
たとえば、1ドル=100円の時に(円を売って)1ドルを購入し、1ドル=110円のタイミングで売却すれば10円の利益となります(手数料を考慮しない)。
FXでは外貨を売るところからスタートすることもできるので、円高を予想した際にも利益を狙えます(1ドル=100円から1ドル=90円に変動すると予想したタイミングなど)。
スワップポイントとは
また、FXではスワップポイントも狙えます。
スワップポイントは取引する通貨ペアの金利差から生じる利益です。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うことで、毎日スワップポイントが発生します。
たとえば、トレイダーズ証券の「みんなのFX」で、(円を売って)トルコリラを10万通貨購入すれば、毎日200円のスワップポイントを受け取れます(2023年8月3日時点)。
※出所:みんなのFX公式サイト
ただし、逆に金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を買うと、スワップポイントの支払いが発生する点には注意が必要です。
5. 株とFXはそれぞれどのような人に向いているか
ここまでの内容を踏まえて、株とFXはそれぞれどのような方に向いているかを解説していきます。
5.1 株はどのような人に向いているか
株式投資は企業や事業の成長からリターンを得る金融商品です。
応援したい企業やこれから伸びると思う事業などがある場合には積極的に取り組んでみましょう。
また、株は投資信託を通じて投資することもできます。
投資信託はプロのファンドマネージャーに資金運用をおまかせできる金融商品です。
2023年現在は約6000本の商品がラインナップされており、それぞれ主な投資先や運用方針が異なります。
たとえば、株式投資信託のなかには、日経平均株価などの市場平均に値動きを連動させる商品もあり、マクロな市場成長からのリターンも期待できます。
5.2 FXはどのような人に向いているか
FXには(株のような)相場や企業の成長という概念がありません。
通貨間の相対的な価値の変動があるだけです。
(円を売って)米ドルを購入した場合、円安なら得をしますし、円高なら損をします。
為替の値動きを読み、通貨の売買ゲームで勝つ自信がある人はFXに取り組むとよいかもしれません。
FXのメリット
FXをうまく活用すれば円安のリスクを低減できます。
キャッシュを円だけでなく外貨でも保有しておけば、円の暴落に備えることができるのです。
<例:円安による影響(円と外貨の取引の場合)>
- 円の価値→下がる(対外貨)
- 外貨の価値→上がる(対円)
また、FXはレバレッジを活用することで、自己資金の最大25倍の取引ができます。
レバレッジとは少ない資金で大きな取引ができるしくみのことです。
たとえば、FXで円と米ドルを通貨ペアとして1000ドル取引したとしましょう。
この場合、為替レート1円あたりの動きによる損益は1000円にしかなりません。
しかし、レバレッジを利用すれば、最大で2万5000ドルの取引が可能となるので、為替レート1円の動きでも2万5000円のリターンが期待できます。
ただし、損失も同じだけ大きくなる点には注意が必要です。
6. 株取引をするなら「楽天証券」がおすすめ
株取引には証券口座が必要です。
数多くの金融機関が証券口座を提供していますが、なかでもおすすめなのが「楽天証券」です。
楽天証券は900万口座の開設実績を誇る日本屈指の証券会社。
NISA口座数業界NO1の人気ネット証券であり、手数料・商品ラインナップの両面で優れています。
国内株の取引手数料は1日100万円まで無料。
外国株は米国のほか、中国・ASEAN株(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)もカバーしています。
また、投資信託は2611本、つみたてNISA対象商品は194本をラインナップしています。
独自サービスが魅力的なのも楽天証券のメリットです。
投資信託のつみたて投資を楽天カード決済にすれば、購入額の0.5~1%が楽天ポイントで還元されるほか、たまった楽天ポイントは投資信託・国内株・米国株・バイナリーオプションの購入代金に充当できます。
※いずれも2023年9月1日時点の情報に基づきます
6.1 国内株取引手数料は2023年10月に完全無料化
楽天証券は10月1日(10月2日約定分)より、日本株の取引手数料(現物・信用)を無料とするゼロコースをスタートします。
日本株を取引するなら楽天証券がおすすめです。
7. FX取引をするなら「みんなのFX」がおすすめ
FXをこれから始める方には「みんなのFX」がおすすめです。
「みんなのFX」は「MINKABU(みんかぶ)」の2023年版FX証券年間ランキングで人気1位となったFXサービスであり、業界最狭水準のスプレッドのほか、高スワップも両立していることが特徴となっています。
最低取引単位は初心者にも安心な1000通貨から。サポート体制も整っており、電話は毎日7:00~22:00(土日を除く)、メールは365日24時間体制で問い合わせに対応しています。
なお、みんなのFXはトレイダーズ証券が運営しています。同社は東証に上場するトレイダーズホールディングスの子会社なので、安心して取引を始められるでしょう。
参考資料
9. まとめ
- 株は企業や事業、市場の成長からリターンを得る金融商品
- FXは為替の値動きによる為替差益などを狙う金融商品。成長の果実を得る株と違い、純粋な売買ゲームによって利益を獲得する
- 株なら「楽天証券」、FXなら「みんなのFX」での取引がおすすめ
MeChoice編集部