おひとりさまが老後資金を準備するための3つのポイント
おひとりさまが老後資金を準備するためのポイントは以下の3つです。
- 家計を見直す
- 老後の収入を準備する
- 積立投資を行う
1.家計を見直す
家計の見直しによって支出を抑えられれば、その分を貯蓄や投資などに回すことができます。
家計支出のなかでも比較的見直しやすいのは、光熱費や通信料、保険料などの固定費です。
昨今のインフレによって光熱費は上昇傾向にありますが、「節電効果が高い家電に買い替える」「エアコンの設定温度を1度上げる(下げる)」など、節電を意識すれば年間数千円、数万円の節約につながる可能性もあるでしょう。
通信費に関しては、月々のデータ使用料や加入オプションを確認し、無駄がないか確認することが大切です。現状のプランを持て余しているのであれば、プラン変更や他社への切り替えで通信費を抑えられる可能性があります。
また、生命保険や損害保険などを定期的に見直すことも重要です。
たとえば、「ほかの保険商品に切り替える」「付き合いで加入した保険を解約する」「不要な保障を外す」などにより、保険料の負担を軽減できる可能性があります。
2.老後の収入を準備する
老後の収入源が公的年金などに限られる場合、前述の通り平均でも毎月約2万円の赤字が発生することになります。
公的年金以外にも収入源を確保することが理想ですが、「65歳や70歳になってから働くのは辛い」という方もいるでしょう。
公的年金や給与所得以外で収入源を確保したい方は、「確定拠出年金(企業型・個人型)」や「個人年金保険」などを活用するのが1つの方法です。
これらの年金制度や保険商品は、公的年金に上乗せする形で、老後に年金として受け取ることができます。
3.積立投資を行う
「積立投資」は、株式や投資信託といった金融商品を定期的に積み立てていくのが基本です。
投資である以上、元本割れのリスクが伴いますが、「長期・分散・積立」によって投資のリスクを抑える効果があります。
したがって、20年といった長期間の積立投資を前提とすれば、比較的安定した成果が期待できるでしょう。
また、現行の「NISA」や2024年に開始予定の「新しいNISA」を活用した積立投資なら、運用益が非課税となります。
なるべく早い段階からコツコツと積み立てておけば、老後生活にゆとりを生むこともできるでしょう。
老後資金の準備は早めの行動がカギ
おひとりさまの場合、老後25年間で平均で約600万円の資金が必要となります。
趣味や娯楽にお金を遣いたいなら、さらに多くの資金を準備しなければなりません。
老後資金は一朝一夕に準備できるものではないため、なるべく早い段階から貯蓄や投資、保険などで老後に備えておくことが大切です。
参考資料
加藤 聖人