株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回はJT(2914)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

1. JT(2914)の配当金のリターンはいくらか

JTの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年12月期の期末配当と2023年12月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年9月29日 
  • 株式の取得価格: 2396円(取得日の終値)
  • 2022年12月期・期末配当:113円 
  • 2023年12月期・中間配当:94円
  • 100株ベースの配当金のリターン:2万700円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。

2. JTの株主優待のリターンはいくらか

JTは決算期(2023年12月期)現在、100株以上保有する方に向けて自社グループ会社等の商品を提供しています(金額は株数により異なる)。

100株保有の場合、2500円分の商品が提供されます。ただし。12月31日基準日の株主の中から、100株(1単元)以上を 1年以上継続保有していることが条件になるため、今回は受け取れません。そのため試算では0円となります。

なお、JTは2023年の発送をもって株主優待制度を廃止します。