株式を購入する際に、皆さんが気にするポイントは何でしょうか。
それぞれの人によって、株式を購入する理由は異なると思います。例えば、「その会社の商品を愛用しているから」とか、「経営哲学に好感が持てるから」といった理由です。しかし、多くの人が気にするのはやはり「リターン」ではないでしょうか。
株主優待や配当は、リターンを実感しやすい要素かもしれません。しかし、株価は市場の動向や企業の業績に影響を受けて変動し、リターンに大きな影響を与えます。
株式投資を行う場合、株価の上昇や下落には細心の注意を払っておく必要があります。
そこで今回は、大成建設(1801)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
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大成建設(1801)の配当金のリターンはいくらか
大成建設の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2023年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年8月23日
- 株式の取得価格:4075円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:65円
- 2023年3月期・期末配当:65円
- 100株ベースの配当金のリターン:1万3000円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
大成建設(1801)の株主優待のリターンはいくらか
大成建設は、毎年3月31日現在、株主名簿に記載された株主様を対象に株主優待制度を実施しています。具体的には下記の通りです。
- ゴルフ場ご優待クーポン券
- 工事請負代金・仲介手数料等割引クーポン券
- 簡易地震リスク診断申込書
このうちゴルフ場ご優待クーポン券を例に挙げると、100株以上1000株未満の株を保有している人に4000円分のクーポン券が贈呈されます。
これを踏まえ、今回は優待のリターンを4000円と想定します。
大成建設(1801)の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年8月23日
- 株式の取得価格:4075円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年8月23日
- 1年後の株価の終値:4812円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+7万3700円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:1万3000円
- 株主優待のリターン:4000円
- 株価変動によるリターン:+7万3700円
- トータル・リターン(金額ベース):+9万700円
- トータル・リターン(%ベース):+22.3%
リターンの計算は以上となります。
大成建設(1801)に今後も注目
大成建設の株式の年間リターンは+22.3%となりました。
配当金、優待、株価といった要素を総合的に考えると、株式投資のリターンがどのように決まるのかがわかります。
企業の業績などに関するニュースをチェックすることで、株価の動きとの関連性が見えてくるかもしれません。
この記事を読んで株式投資に興味が湧いた方は、証券口座の開設を検討してみるのもいいかもしれませんね。
証券口座は人によって合うものが異なりますので、まずは情報を集めることから始めるといいでしょう。
参考資料
LIMO編集部