2023年8月15日は厚生年金・国民年金の支給日でした。台風接近により、この日は年金を出金しに銀行に行けなかった方も多かったかもしれません。

公的年金は2カ月に1回の支給となるため、次回の支給日は10月です。15日が日曜日のため、直前の平日となる10月13日(金)が次回の年金支給日となります。

老後が近づくにつれて関心度が高くなる「年金」ですが、現役時代の働き方によって受け取る年金額が大きく異なるため、できるだけ早い段階で年金事情を知っておきたいところ。

今回は、年金受給開始年齢(原則)となる65歳から89歳までの年金月額を確認していきます。シニアの年金事情より年金暮らしや老後に向けた資産形成について一緒に考えていきましょう。

1.【年金一覧表】65歳~89歳「国民年金」の平均月額

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、65歳~89歳の国民年金の平均受給月額について見ていきます。

  • 65歳:5万8078円
  • 66歳:5万8016円
  • 67歳:5万7810円
  • 68歳:5万7629円
  • 69歳:5万7308円

現行の制度では、老齢年金の受給開始年齢は原則65歳からとなりますが、受給開始を早める「繰上げ受給制度」を希望すれば60~64歳の間に年金を受け取ることができます。ただし、年金額は満額から減額され、一生涯、減額された金額を受け取ることになるため、繰上げ受給の利用については慎重に検討しましょう。

  • 70歳:5万7405円
  • 71歳:5万7276円
  • 72歳:5万7131円
  • 73歳:5万7040円
  • 74歳:5万6846円
  • 75歳:5万6643円
  • 76歳:5万6204円
  • 77歳:5万6169円
  • 78歳:5万5844円
  • 79歳:5万5609円
  • 80歳:5万5483円
  • 81歳:5万7204円
  • 82歳:5万6981円
  • 83歳:5万6815円
  • 84歳:5万6828円
  • 85歳:5万6404円
  • 86歳:5万6258円
  • 87歳:5万5994円
  • 88歳:5万5560円
  • 89歳:5万5043円

国民年金は、原則、20歳~60歳未満の日本に住む全ての人が加入する年金です。

加入対象期間となる40年間、全ての保険料を支払えば老後に満額が支給される仕組みで、未納分がある場合には満額から減額されます。

保険料は全員一律(年度ごとに見直しあり)となるため、納付期間と納付状況が同じであれば、年金も同じ金額になります。