FXと外貨預金はともに外貨を保有することで利益を狙える金融商品です。

では、外貨を保有したい場合は外貨預金とFXのどちらを利用すべきなのでしょうか?

本記事では外貨預金とFXのメリット・デメリットを紹介したうえで、それぞれの違いを解説します。

この記事を読んでわかること

  • 外貨預金とは
  • FXとは
  • 外貨預金とFXの違い
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外貨預金とは

外貨預金とは「米ドル」や「ユーロ」などの外国通貨で預金をすることです。

日本円を外貨に換えて預けることになります。

FXとは

FXも外貨の売買を行う金融商品です。

円と米ドルなど2つの通貨をペアとして取引します。

たとえば、「米ドル/円を買う」場合は米ドルを買い、同じだけ日本円を売る取引になります。

FXには取引、ポジション保有、ポジションの手仕舞い(決済)の3つのフェーズが存在します。

取引後にポジション保有フェーズに入り、為替レートの動きを見ながら利益を確定したいタイミングで決済を行います。

なお、取引は米ドルと円以外にも、米ドル/ユーロなど外貨同士でも行えます。

決済で発生した利益の受け取りや損失の支払いは、円換算してFX口座内の残高で処理されるので、外貨を事前に用意する必要もありません。

外貨預金とFXの共通点

外貨預金とFXは、ともに為替差益および金利による利益を期待できます。

為替差益とは為替レートの変動によって得られる利益のことです。

出所:MeChoice編集部

また、外貨預金では利息の支払いを受けられます。

金利は外貨ごとに異なります。

<外貨預金の金利(普通預金)>

通貨 金利
米ドル 0.5%
ユーロ 0.20%
トルコリラ 3%

※出所:大和ネクスト銀行「外貨預金 金利一覧」

一方、FXでもスワップポイントという利益が期待できます。

スワップポイントとは通貨ペア間の金利差によって生じる利益です。

金利の低い通貨を売って高い通貨を買うことで、毎日金利差に応じたスワップポイントが獲得できます。

出所:MeChoice編集部

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外貨預金とFXの違い

ここまで外貨預金とFXの概要および共通点を確認してきました。

では両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

次からは外貨預金とFXの主な違いとして、以下の5つの項目を解説していきます。

  1. 取引コスト
  2. レバレッジの有無
  3. 為替差益の狙い方
  4. 税率
  5. 資産の保証

<FXと外貨預金の違い>

  FX 外貨預金
取引コスト 安い 高い
レバレッジ 1~25倍 1倍
為替差益の狙い方 円高・円安の両方で利益を狙える 円安の時のみ
為替差益の税率 20.315%(申告分離課税) 最大55.945%(雑所得として総合課税)
資産の保証 あり(信託保全) なし(ペイオフの対象外)

1. 取引コスト

外貨預金とFXはともに取引コストが発生します。

一般的にはFXの方が外貨預金よりもコストは安くすむ傾向にあります。

実際に「三菱UFJ銀行(外貨預金)」と「みんなのFX(FX)」で比較してみましょう。

  三菱UFJ銀行 みんなのFX
1万米ドルの取引コスト 2500円 20円
1万英ポンドの取引コスト 5000円 90円

※出所:三菱UFJ銀行「為替手数料」 みんなのFX公式サイト

なお、外貨預金なら外貨から円に戻す際に、FXならポジションを手仕舞う際に同じだけのコストが発生します。

2. レバレッジの有無

FXと外貨預金はレバレッジの有無も異なります。

レバレッジとは自己資金以上の取引を行うためのしくみです。

FXでは口座内のお金(証拠金)を担保に最大25倍の金額を取引できます。

当然、利益も自己資金のみで運用した場合の25倍となるので、少ない元手でも大きなリターンが期待できます。

ただし、期待できるリターンが大きい分だけ損失のリスクも大きいことには注意が必要です。

外貨預金ではレバレッジは利用できません。

3. 為替差益の狙い方

外貨預金とFXはともに為替差益を狙える金融商品です。

外貨預金は「円」を「外貨」に換える選択肢しかないので、対象外貨に対して円の価値が下がる「円安」を予想した時にしか利益を狙えるタイミングがありません。

一方、FXは「米ドルを買って(代わりに)円を売る」だけでなく、「米ドルを売って(代わりに)円を買う」など、2種類の取引ができます。

そのため、円安を予想した時はもちろん、円高を予想した時でも利益を狙うことができるのです。

なお、FXの取引はすべて(円換算して)日本円で行えるので、外貨を用意する必要はありません。

4. 税率

外貨預金とFXでは以下の通り税率が異なります。

  FX 外貨預金
為替差益 20.315%(申告分離課税) 最大55.945%の税率(雑所得として総合課税)
利子(スワップポイント) 20.315%(申告分離課税) 20.315%(源泉分離課税)

5. 資産の保証

金融機関が破綻した際には、預金保険機構が預金者1人あたり1000万円までの元本とその利息を払い戻してくれます。

この資産を保護するしくみのことをペイオフと言います。

外貨預金はペイオフの対象外です。

一方、FXもペイオフの対象ではありませんが、資産は全額信託保全されます。

信託保全とはFX口座のお金や取引による損益といった顧客の資産を信託銀行に預けることで、金融機関の資産と別に管理することです。

これにより、万一FX会社が破綻しても顧客の資産は全額戻ってきます。

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FXか外貨預金ならFXがおすすめ

Good_Stock/shutterstock.com

ここまでFXと外貨預金の違いを見てきました。

もしも、FXか外貨預金で悩んだらFXがおすすめです。

FXにはレバレッジという選択肢があるほか、利益を狙える局面の多さでも外貨預金より有利です。
またコスト面でもFXの方がお得です。

FXなら取引通貨によっては毎日スワップポイントが発生するため、長期保有の観点からも良い選択肢と言えるでしょう。

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参考資料

まとめ

  • FXと外貨預金はともに為替差益や金利による利益が狙える金融商品
  • FXと比較した場合に外貨預金にはデメリットが多い
  • FXを始めるなら「みんなのFX」がおすすめ
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MeChoice編集部