株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅高で7日ぶり反発
2017年11月16日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,351円(+322円、+1.5%) 7日ぶり反発
- TOPIX 1,761.7(+17.7、+1.0%) 6日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 1,121.1(+24.0、+2.2%) 4日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,518、値下がり銘柄数:438、変わらず:79
- 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:48、年初来安値更新銘柄数:31
東証1部の出来高は17億7,416万株、売買代金は3兆829億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の下落や円高進行を受けて、模様眺めムードが強まったと考えられます。ただ、売買代金は3兆円超を維持しました。
そのような中、日経平均株価の寄り付きは安く始まり、一時▲56円安となり22,000円割れとなりました。しかし、その後は押し戻して上値を切り上げ、後場の中盤には一時+363円高まで上昇する場面が見られました。最後はやや上値が重いまま引けましたが、7日ぶりの反発となっています。
今週に入ってから▲300円超安が2日ありましたが、この日は逆に+300円超高となるなど、乱高下となっているようです。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小さいまま引けました。
東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は6日連続で1,000億円超
東証マザーズの出来高は6,053万株、売買代金は1,074億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金はかろうじて6日連続の1,000億円超をキープしましたが、個人投資家の様子見スタンスが強まった結果、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。
ただ、総合指数は大幅上昇となり、4日ぶりの反発となりました。再び1,100ポイントも回復しましたが、今後は個人投資家の資金流入が持続的なものになるかが焦点となりそうです。
テルモなどディフェンシブ銘柄が高値更新、任天堂は一時+4%超高に
個別銘柄では、多くの主力大型株が上昇する中、テルモ(4543)、中外製薬(4519)、資生堂(4911)などのディフェンシブ銘柄が大幅高となり、いずれも年初来高値を更新しました。
また、任天堂(7974)が一時+4%超高になる急騰となり、ソフトバンクグループ(9984)も大幅反発で引けています。
一方、コマツ(6301)が冴えない値動きとなり、マツダ(7261)も大きく値を下げました。また、しまむら(8227)は取引時間中に年初来安値を更新しましたが、その後に買い戻されて上昇して終わっています。
新興市場では、串カツ田中(3547)が値を飛ばして年初来高値を大きく更新し、力の源ホールディングス(3561)も急騰しました。また、中村超硬(6166)やグレイステクノロジー(6541)も高値更新で引けています。
一方、前日にストップ高で引けたUMNファーマ(4585)は反落し、Gunosy(6047)も安く終わりました。
青山 諭志