似たような駅名が密集しているエリアがある
関西のなかでも、特に大阪市内と神戸市内には、似たような駅名が密集しているエリアがあります。例えばJR「大阪駅」周辺には以下のように、鉄道会社や路線によって似たような名前の駅が集まっています。
JR大阪駅周辺
- JR:大阪
- 阪急:大阪梅田
- 阪神:大阪梅田
- 大阪メトロ谷町線:東梅田
- 大阪メトロ御堂筋線:梅田
- 大阪メトロ四つ橋線:西梅田
また大阪の難波と神戸市内は、それぞれ以下のような駅が集まっています。
大阪の難波周辺
- JR:JR難波
- 近鉄:大阪難波
- 阪神:大阪難波
- 南海:なんば
- 大阪メトロ:なんば
神戸市内周辺
- JR:三ノ宮
- 阪急:神戸三宮
- 阪神:神戸三宮
- 地下鉄西神・山手線:三宮
- 地下鉄海岸線:三宮・花時計前
地元民でも「梅田」「難波」と言われただけではどの駅なのか判別が難しいため、集合場所を決めるときは鉄道会社名や路線名が必要不可欠です。
余談ですが、大阪メトロ「なんば駅」には御堂筋線をはじめ複数の地下鉄路線が乗り入れています。路線ごとに行先が異なるため、乗り間違いには注意しましょう。
都が置かれていたことが伺える駅名もちらほら
現在の日本の首都は東京ですが、それ以前は関西に都が置かれていました。よく知られている関西の都は京都の平安京と奈良の平城京ですが、他の地域に都が置かれていた時期もあり、駅名に反映されています。
京都府長岡京市にあるJR「長岡京駅」は、平城京から平安京へ遷都する間の10年間のみ置かれていた長岡京という都の名前を使用しています。
滋賀県大津市にあるJR「大津京駅」と京阪「京阪大津京駅」からは、天智天皇6年(667)に天智天皇が即位したとされる近江大津宮の存在が伺えますよ。
飛鳥時代と奈良時代の大阪には難波宮(なにわのみや)という都が置かれていたそうですし、現在の難波駅との関わりについて考察がはかどります。
もちろん奈良と京都にも、古都の風情を感じられる駅名がいっぱいです!
奈良のJR「京終(きょうばて)駅」は平城京の終わりの位置を示していますし、京都市内には二条・三条・四条・五条・七条・九条と、平安京の区画割りを思わせる言葉が入った駅が点在しています。
関西を旅するときは、歴史の本を片手にあちこち巡ってみるのも楽しいかもしれませんね。