注文住宅で営業マンの提案を聞いて後悔したこと1:土間より玄関ホールを広くした

「玄関は土間よりホールを広くとった方がいいですよ」

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「我が家は土地の形状や広さの関係で、どうしても玄関が狭い間取りです。

営業マンには、土間の部分よりも玄関ホールを広くとった方がいいといわれたためそうしました。しかし、実際に住むとベビーカーや濡れた傘などを置くスペースがありません。

やはり土間部分の広さを優先するべきでした」

玄関の大きさを決める際には、家全体の大きさとのバランスを考えることが大切です。

中でも土足で入る土間(たたき)の部分は2人以上で立つことができるスペースのほかに、濡れた傘やカッパ・長靴などを置くスペース、ベビーカーや掃除道具を置くスペース、人によってはゴルフバックやアウトドア用品、趣味の道具を置くスペースが必要になることもあります。

これらのことを考えると、玄関の土間部分は畳1帖分ほどのスペースでは手狭で、最低でも1.5帖分(1間×0.75間)。

ベビーカーや趣味の道具を置くのであればそれに加えて0.5~1帖分ほどのSIC(シューズインクロゼット=土足で入ることができる収納空間)があると理想的です。

注文住宅で営業マンの提案を聞いて後悔したこと2:吹き抜けを作った

「収納より、吹き抜けを作った方がいいですよ」

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「営業マンから、ここのスペースに収納を作っても中途半端な広さになるだけなので、吹き抜けを設けた方が明るくなると言われました。

実際に住むと北向きなのでそれほど明るくなく、2階の床面積も減ってしまったので後悔しています。

図面から想像するのが難しかったのですが、コート掛けなどがあるだけでも違ったと思います」とのこと。

吹き抜けは、窓から入る自然光だけでは足りない光を家の中に取り込むために、非常に有効な方法です。

しかし南向きの吹き抜けの場合には、夏場は直射日光で室内が暑くなってしまい、西向きは西日が強くなりやすいので、東向きや北向きの吹き抜けが一般的です。

そして隣家や植木などによって日光が遮られてしまうと、吹き抜けの効果は半減してしまうことになります。

さらに吹き抜けがあると、建物の耐震強度の面では不利になり、2階の床面積も減ることに。

これらのデメリットまで十分理解した上で、設置するかどうかを決めることが大切です。

注文住宅で営業マンの提案を聞いて後悔したこと3:トイレを1つにした

「トイレは1つで十分ですよ」

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「営業マンから、トイレは1か所で十分と言われたのでそうしました。

でも実際に住んでみると4人家族では不便で、2か所作れば良かったと後悔しています」

住宅のトイレは、家族の人数と生活習慣によって必要な数が異なります。

夫婦二人暮らしの家や子供が小さいうちはトイレが1か所でもそれほど不自由しませんが、子供が小学校に行くようになると、特に朝のトイレが混みあってストレスを感じることが多くなります。

また子供が成長してトイレでスマホを見たり本を読んだりするようになると、さらに不便さを感じるようになります。

したがって4人以上の家族の場合には、フロアごとにトイレを設けておいた方が無難といえます。

ここまでは後悔した項目をご紹介しましたが、やはりプロである営業マンの提案を受け入れてよかったと感じるポイントもあるそうです。