児童手当の拡充など、少子化対策に国が動き出しています。

ただし、老後を控える40歳・50歳代の中には少子化対策だけでなく、自分が老後にどのような生活を送れるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、厚生年金を月10〜20万円もらえる人の割合を解説します。月10〜20万円の年金をもらうために必要な現役時代の年収も紹介するので、参考にしてみてください。

1. 厚生年金「月10~20万円」もらえる人の割合は何パーセントか

厚生年金は、会社員や公務員などの勤務経験がある人が受け取れる年金です。では、厚生年金受給者で月10〜20万円の年金をもらう人はどれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者がもらう年金額の分布は以下のとおりです。

 

1.1 厚生年金受給者の年金受給額の割合

年金受給額            人数(割合)

  • 月額5万円未満          38万8575人(2.4%)
  • 月額5万円以上10万円未満    336万1204人(20.8%)
  • 月額10万円以上15万円未満  497万6556人(30.8%)
  • 月額15万円以上20万円未満  495万2516人(30.6%)
  • 月額20万円以上25万円未満  223万4558人(13.8%)
  • 月額25万円以上30万円未満  25万2220人(1.6%)
  • 月額30万円以上        1万4816人(0.1%)

平均年金月額          14万3965円

※厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げによ り、定額部分のない、報酬比例部分のみの 65 歳未満の受給権者が含まれている
※国民年金部分を含む

月10〜20万円の年金をもらう厚生年金受給者の割合は、61.4%です。約10人に6人が月10〜20万円の年金をもらっています。

内訳としては、月10〜15万円の年金をもらう人が30.8%、月15〜20万円の年金をもらう人が30.6%です。

一方で、月25万円以上の年金を受け取る人も1.7%いるため、人によって年金受給額は大きく異なることがわかります。

2. 厚生年金「月10~20万円」もらうためにはいくらの年収が必要か

厚生年金は、現役時代の平均年収と勤務期間によって受給額が決まる仕組みです。では、厚生年金を月10〜20万円もらうには、いくらの平均年収が必要なのでしょうか?

以下の条件で、月10〜20万円の年金をもらうために必要な年収をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23歳~60歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受給開始

シミュレーション結果は以下のとおりです。

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出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」をもとに筆者作成

2.1 年金受給額ごとに必要な平均年収を計算

年金受給額   必要な平均年収の目安

  • 月10万円     240万円
  • 月12万円     360万円
  • 月14万円     470万円
  • 月16万円     600万円
  • 月18万円     730万円
  • 月20万円     860万円

平均年収が240万円あれば、月10万円の年金を受給可能です。一方で、月20万円の年金をもらうには平均年収860万円が必要となります。その差は、約3.5倍以上です。

日本人の平均年収は443万円のため、月20万円の年金をもらうハードルは高いでしょう。

3. 国民年金の受給額はいくらか

厚生年金は、会社員や公務員などの勤務経験がある人しか受給できません。会社員や公務員として働いた経験のない自営業者や専業主婦が受け取れる年金は、国民年金のみです。

では、国民年金はいくらもらえるのでしょうか。厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金受給額の分布は以下のとおりです。

3.1 国民年金受給額の分布

  • 月額1万円未満        :7万27人(0.2%)
  • 月額1万円以上2万円未満  :28万4152人(0.9%)
  • 月額2万円以上3万円未満  :90万3006人(2.7%)
  • 月額3万円以上4万円未満  :274万9550人(8.2%)
  • 月額4万円以上5万円未満  :463万6048人(13.9%)
  • 月額5万円以上6万円未満  :791万730人(23.7%)
  • 月額6万円以上7万円未満  :1500万3006人(44.9%)
  • 月額7万円以上        :187万2466人(5.6%)

平均年金月額         :5万6368円

月6万円以上7万円未満をもらう人の割合が44.9%ともっとも高く、厚生年金受給者との受給水準の差はかなり大きいです。会社員や公務員経験のない自営業者などが国民年金だけで老後生活を送るのは、一般的に難しいでしょう。

4. ねんきんネットで年金受給額をシミュレーションしよう

会社員や公務員として働いていたのか、自営業者として働いていたのかで受給水準は大きく異なります。また、同じ会社員でも現役時代の平均年収によって受給額はさまざまです。

そのため、まずは自分が将来いくらの年金をもらえるのかをシミュレーションしましょう。「ねんきんネット」を利用すれば、簡単に受給額を把握できます。

まずは年金受給額を知って、必要な老後対策を検討してみてください。

参考資料