皆さんは、自分自身のために貯金はしていますか。

貯金というワードを聞くと、私たちにとって身近なものであり、多くの方々が当たり前のようにしています。

ですが、友人や会社の同僚などに「貯金額はいくら?」とは気軽に聞けないものです。

実際、自分自身の貯蓄額が周りの方々と比べると多いのか少ないのかは、気になるものではないでしょうか。

年代や家族形態によっても貯蓄額は異なる傾向にあるため、今回は「40~50歳代のおひとりさま」の貯蓄額にフォーカスをあててお話をしていきたいと思います。

おひとりさま世帯の「平均的な支出状況」についても解説しているので、あわせて参考にしてください。

「お金関係のことを周りの方々には聞けない、でも知りたい!」と思う方は必見です。

1. 40歳〜50歳代「おひとりさま」の貯蓄額はいくら?

家族のあり方は多様化しており、生涯おひとりさまとして生活することを想定した人が、男女ともに増加傾向にあるとされています。

例えば国立社会保障・人口問題研究所が発表した「出生動向基本調査」では、「一生結婚するつもりはない」の割合が1982年で男性で2.3%、女性で4.1%だったのに対し、2021年では男性で17.3%、女性で14.6%まで増加しました。

では、単身世帯の方は、現状どのくらい貯蓄をしているのでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、おひとりさま40歳代・50歳代世帯の貯蓄額は次のとおりとなりました。

40歳代の平均が657万円、中央値は53万円。50歳代の平均が1048万円、中央値は同じく53万円です。

中央値は、対象となるデータを小さいまたは大きい順に並べて中央にある値を指しているため、より実態に近いとされています。

40歳代と50歳代の中央値がともに53万円となっており、また貯蓄ゼロの割合が40歳代で35.8%、50歳代で39.6%であることから、「貯蓄をしている人」「貯蓄をしていない人」は二極化していることが見て取れます。