関西ならではの商品1. 「サンライズ」

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ふわふわのパンの上にサクサクのクッキー生地を重ね、お店によっては格子状の模様がうっすらと入っている食べ物といえば、多くの人がメロンパンを思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし神戸を中心に、関西各地では「サンライズ」と呼ぶケースが多いようです。

一説によると、神戸にあるメロンパン発祥のお店・金生堂が1930年代に、パン生地の表面に放射線状の模様を付けたのがきっかけなのだとか。

放射線状の模様は旭日旗から着想を得ており、「日の出」の英訳である「サンライズ」を商品名として採用したそうです。

「サンライズ」は、関西の地元スーパーや個人経営のパン屋さんで見かけることがよくあります。朝食や旅の合間の腹ごしらえに、ぜひ試してみてください。

関西ならではの商品2. 「メロンパン」

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少しややこしいですが、関西(主に神戸)には「メロンパン」と呼ばれる商品もあります。先ほど紹介した「サンライズ」とは別物のパンです。

神戸の「メロンパン」は、形がウリのような楕円形、表面にはスイカのような縞模様が付いており、中には白あんが入っています。和菓子とも洋菓子とも言い切れない和洋折衷の食べ物で、牛乳やコーヒーとよく合いますよ。

最近は派生商品として、白あんの代わりにカスタードやジャムのフィリングを使ったものも登場しています。

スーパーのパンコーナーを覗くと、メロンパンとサンライズが隣り合うように陳列されていることもあります。神戸を訪れる際は、メロンパンとサンライズの食べ比べをしてみるのも良いかもしれませんね。

関西ならではの商品3. 「フレッシュ」

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コーヒーに入れるポーションタイプのクリームは、よく「コーヒーミルク」や「ミルク」と呼ばれています。しかし関西を中心とした西日本では、「フレッシュ」という呼び名が定着しています。

関西で「フレッシュ」という呼び名が定着した理由は、大阪に本社を置き、ポーションタイプのコーヒーミルクを長年製造販売している会社「メロディアン」にあります。

1970年代に、「メロディアン☆ミニ コーヒーフレッシュ」という商品名でポーションタイプのコーヒーミルクを販売したことで、「フレッシュ」という呼び方が定着したそうです。

ちなみにコーヒーフレッシュの主な材料は、ヒマワリ油・菜種油・乳たんぱくなど。牛乳や生クリームとは違うのに、あのまろやかさを再現できるのは驚きです。