つみたてNISAや新NISA・つみたて投資枠「積立投資」のポイント2つ
積立投資は短期的な利益を狙う投資方法ではありません。現行のつみたてNISAや新しいNISAのつみたて投資枠で投資信託を積み立てるなら、以下のポイントをおさえておきましょう。
積立投資のポイント1.長期間積み立てる
積立投資をするなら、なるべく長期間積み立てることが大切です。積立期間が長いほど価格変動リスクを抑える効果があり、さらに「複利効果」によって安定した収益が期待できます。
とはいえ、保有商品の基準価額が急落した場合など、運用途中に売却して他の商品に乗り換えたくなることもあるでしょう。しかし、急落したタイミングで売却してしまうと、基準価額が安い時に投資信託を購入できなくなります。
積立投資のメリットは、定期的に同じ購入額で買い付けることで購入価格が平均化され、価格変動の影響を抑えられる点です。したがって、急落局面でも根気強く積み立てを続けることが重要となります。
積立投資のポイント2.無理のない範囲で積み立てる
積立投資は、なるべく長期間積み立てることが前提となるため、無理のない範囲で積立資金を捻出しましょう。また、ある程度の貯蓄がある状態で投資を始めるのが理想です。
なぜなら、急な出費が発生した場合に、積み立てた資産を売却せざるを得なくなってしまうなどの可能性があるからです。短期間で売却してしまうと長期投資による複利効果が得られず、売却するタイミングによっては損失が出てしまうこともあるでしょう。
将来に向けて新NISAの利用を検討しよう
2024年から始まる新しいNISAは、つみたて投資枠だけで年間120万円まで投資できます。現行のつみたてNISAよりも多くの金額を非課税で運用できるので、将来大きな資産を築くことができるかもしれません。
ただし、必ずしも非課税枠を使い切る必要はないので、無理のない範囲で始めることが大切です。
本記事でシミュレーションした通り、投資期間が長いほど複利効果が大きくなります。少額ずつでもいいので、なるべく早いタイミングで積み立てを検討してみるといいでしょう。
金融庁によれば、7月12日時点のつみたてNISAの商品数は245本ですから、いまから新NISA制度や積立投資について情報収集してはいかがでしょうか。
参考資料
加藤 聖人