株式市場の振り返り-日経平均株価はついに15連騰、歴代最長記録を更新

2017年10月23日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,696円(+239円、+1.1%) 15日続伸
  • TOPIX 1,745.2(+14.6、+0.8%) 11日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,098.5(+13.6、+1.3%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,639、値下がり銘柄数:313、変わらず:80
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:215、年初来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は15億8,207万株、売買代金は2兆5,942億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。衆議院選挙で与党が圧勝したことを好感し、買い意欲が盛り上がってきたと見られます。ただ、最高値更新が続くNY市場を見極めようとする動きもあり、商いが活況な水準とは言い難いものがあります。

そのような中、日経平均株価はついに15連騰を達成しました。寄り付き以降も終日プラス圏で推移し、後場の序盤には一時+265円高(年初来高値を更新)まで買われる場面も見られました。ただ、そこからさらに上値を追うには力不足だったようです。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、取引時間中に年初来高値を更新しています。また、TOPIXもいつの間にか11日続伸となりました。

歴代最長となった日経平均株価の連騰記録はどこまで行くのか

さて、ついに日経平均株価が15連騰を達成して歴代最長記録を樹立しました。これは、まさしく前人未到の大記録です。ちなみに、連騰の歴代記録は以下のようになっています。

  • 第1位:15日(2017年10月2日~10月23日)
  • 第2位:14日(1960年12月21日~1961年1月11日)
  • 第3位:13日(1988年2月10日~2月27日)
  • 第4位:12日(2015年5月15日~6月1日、他2回)

24日(火)も上昇となれば16連騰となり、さらなる記録更新となります。相場の地合いは決して悪くありませんが、一方で、過熱感が徐々に高まってきたことは事実です。また、歴代最長記録を更新したことで、ある種の達成感もあると見られます。

この連騰記録がどこまで続くのか、24日も注目を集めるでしょう。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は8日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,532万株、売買代金は698億円となり、いずれも先週末より減少しました。売買代金は8日連続で1,000億円を下回るなど、相変わらず盛り上がりに欠けた商いとなりました。個人投資家の模様眺めが強まっていると考えられます。

なお、総合指数は+1%を超える反発となり、取引時間中には1,100ポイント回復まであと一歩と迫る場面も見られました。それでも、大型株市場に比べると出遅れ感が非常に強くなっています。今後は、注目度が低下する中で、再び個人投資家の資金流入が起きるかが焦点となりそうです。

信越化学工業が急騰して5日続伸、ウォンテッドリーは3日連続のストップ高

個別銘柄では、信越化学工業(4063)が急騰し、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)、京セラ(6971)などが大幅高となり、これらはいずれも年初来高値を更新しました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株が値を上げ、24日に決算発表を予定している日本電産(6594)が急騰しています。

一方、ローソン(2651)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)が大きく値を下げ、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も安く引けました。また、花王(4452)が冴えない動きとなり、アステラス製薬(4503)や武田薬品工業(4502)も小安く引けています。

新興市場では、ウォンテッドリー(3991)がまたも値を飛ばして3日連続のストップ高となりました。また、サンバイオ(4592)が急騰し、そーせいグループ(4565)は大幅反発となっています。

一方、メタップス(6172)が暴落してストップ安で引けました。

青山 諭志