楽天証券では「かぶミニ(単元未満株取引)」というサービスを提供しています。
「かぶミニ」は対象の国内株式を1株から購入できるミニ株サービスです。
SBI証券など同業他社も同様のサービスを展開するなか、楽天証券の「かぶミニ」にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
本記事で徹底解説していきます。
この記事を読んでわかること
- 楽天証券の「かぶミニ」とは
- 単元未満株のメリット・デメリット
- 楽天証券の「かぶミニ」のメリット・デメリット
楽天証券のかぶミニとは?
楽天証券の「かぶミニ」は対象の国内企業の株式を1株から購入できるミニ株サービスです。
通常、100株単位でしか取引できない国内株を1株から購入できることから、少額でも国内株取引に参加できる点が特長となっています。
なお、楽天証券のほかにも、単元未満株(100株に満たない株式)を購入できるサービスを提供している証券会社は複数あります。
ミニ株(単元未満株)のメリット
ミニ株(単元未満株)のメリットは以下の通りです。
- 少額から購入できる
- 分散投資がしやすい
日本株を単元株(100株単位)で取引する場合には、株価の100倍の資金が必要となります。
そのため初期投資額として最低でも10万円以上は必要となるでしょう。
一方、単元未満株なら1株から購入できるので、少額から始められます。
そのため、さまざまな企業に投資することでリスクを分散させる分散投資もしやすいでしょう。
ミニ株(単元未満株)のデメリット
一方、単元未満株には以下のようなデメリットもあります。
- 購入できる銘柄が限られている
- 基本的にリアルタイム取引ができない
- 単元株の取引(100株単位の取引)に比べて手数料が割高
少額からスタートできる分、さまざまな制約があることを覚えておきましょう。
楽天証券のかぶミニと他社の単元未満株サービスを比較
前述の通り、単元未満株は楽天証券以外の金融機関も提供しています。
ここでは単元未満株を扱っていない松井証券を除く、主要ネット証券4社の単元未満株サービスを比較してみましょう。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
銘柄数 | 3500 ※2020年5月8日時点 |
1602 | ほぼすべての上場株式 | 3200 |
買付手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 0.55% |
売却手数料 | 0.55% | 11円/回 | 0.55% | 0.55% |
スプレッド | - | 0.22% | - | - |
リアルタイム取引 | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ |
※2023年7月3日の各社公式サイトの情報に基づく内容
楽天証券のかぶミニのメリット
楽天証券の「かぶミニ」の最大のメリットはリアルタイム取引が可能な点です。
例えば、SBI証券では、投資家から証券会社(SBI証券)への注文自体は24時間受け付けていますが、実際に出した注文が執行されるタイミングは1日に3回しかありません。
<SBI証券(S株)の約定タイミング>
注文時間 | 約定タイミング |
0:00~07:00 | 9:00 |
07:00~10:30 | 12:30 |
10:30~13:30 | 15:00 |
13:30~24:00 | 翌9:00 |
一方、楽天証券の「かぶミニ」であれば、ミニ株の取引であってもリアルタイムの売買が可能です。
株価のチャートを見ながら、売買したいタイミングですぐに注文を執行させたい人には楽天証券の「かぶミニ」がおすすめです。
楽天証券のかぶミニのデメリット
一方で楽天証券の「かぶミニ」は取扱銘柄数が少なく、その点をデメリットと捉える方もいるでしょう。
楽天証券を除く主要ネット証券各社では3000銘柄以上を取り扱っているのに対し、楽天証券は1602銘柄しか取り扱っていません。また、リアルタイム取引ができる銘柄に絞ると、492銘柄しか取引ができないのが現状です(2023年7月3日時点)。
銘柄数を重視するなら、SBI証券の検討がおすすめです。
参考資料
まとめ
- 楽天証券の「かぶミニ」では日本株を1株から購入できる
- 「かぶミニ」の最大のメリットはミニ株をリアルタイムで取引できること
- デメリットは主要ネット証券と比較した時に取扱銘柄数が少ないこと
MeChoice編集部