65歳以上になると、仕事を退職し、無職となる世帯が増えてきます。
65歳以上の無職世帯は、どのくらい貯蓄残高があるのでしょうか。また、毎月、老後生活の柱である厚生年金や国民年金は、いくらくらいもらえるのでしょうか。
今回は、65歳以上の無職世帯にスポットを当てて、家計事情を見ていきましょう。
1. 「65歳以上・無職世帯」の貯蓄額は2359万円
最新の家計調査によると、2人以上の世帯のうち、世帯主が65歳以上の無職世帯の1世帯当たり貯蓄現在高は、2359万円となっています。
この金額は、前年に比べ17万円、0.7%の増加となり、3年連続の増加している傾向が見られました。
また、貯蓄の種類別に1世帯当たり貯蓄現在高をみると、以下の通りとなっています。
執筆者
下中英恵FP事務所
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)/第一種証券外務員/内部管理責任者
東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。
現在は日本において下中英恵FP事務所を立ち上げ、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、書籍や金融記事の執筆活動を行う。
主な著書として、『2022年版 株の稼ぎ技232 米国金利と日経平均の行方を成功投資家とアナリストたちから知る! 株テクニック総まとめ!』(スタンダーズ株式会社)、『2021年版 株の稼ぎ技223 (稼ぐ投資) 』(スタンダーズ株式会社)などがある。