国の特別天然記念物の「ライチョウ」が写りこんだ「自撮り写真」が、ツイッター上で大きな話題となっています。

投稿したのは、セルフポートレート写真家の@rina_k_photoさん。

当ツイートは、2023年7月3日時点で4900件を超えるいいねを集めており、「神々しいですね…」「めっちゃ良い写真や……」「まさに奇跡の一枚」など、絶賛する声が多数寄せられています。

※ツイート写真は【写真3枚】をご参照ください

※今回紹介するツイートは、投稿者様の許可を頂いております

特別天然記念物が写りこんだ奇跡の一枚

「雪山でドレスを着て自撮りしてたら天然記念物である雷鳥とツーショットが撮れた」というコメントと、「#フォロワーの8割が経験したことないこと」というハッシュタグとともに投稿されたのは、雪山で撮影した1枚の写真でした。

厳粛で幻想的な雰囲気のある雪山を背景に、ドレスを着た女性の姿が収められている美しい写真。しかしよく見ると、写っているのは女性だけではありません。手前の方に、しれっとした感じで鳥の姿が写りこんでいます。

目の上が赤くなっているこの鳥は、なんと特別天然記念物に指定されている「ライチョウ」。世にも珍しい、「雪山でのドレス女性とライチョウのツーショット」が誕生していたのです。

タグは「#フォロワーの8割が経験したことないこと」となっていますが、こんな珍しい経験をした人は、2割どころか1割もいないのではないでしょうか。

特別天然記念物・絶滅危惧種のライチョウ

話題となったライチョウはキジ目キジ科ライチョウ属に分類される鳥で、1923年に国の特別天然記念物に指定されました。南北アルプスや御嶽山等の高山帯が現在の分布域となっています。

また、環境省の第4次レッドデータブックには「絶滅危惧IB類」として記載されており、環境汚染や気候変動、生息域の環境変化に伴いその数を減らし、2000年代の生息数はわずか2000羽弱と推定されています。

@rina_k_photoさんのコメントにもある通り、漢字では「雷鳥」と書くライチョウ。古くから「らいの鳥」と呼ばれていますが、由来については定かではなく、「らい」が「雷」を指すのかどうかは諸説あるのだそうです。