株式市場の振り返り-日経平均株価は10連騰、21年ぶり高値更新を継続中

2017年10月16日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,255円(+100円、+0.5%) 10日続伸
  • TOPIX 1,719.1(+10.5、+0.6%) 6日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,087.4(▲10.9、▲1.0%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,204、値下がり銘柄数:741、変わらず:85
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 年初来高値更新銘柄数:262、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は18億125万株、売買代金は2兆6,482億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。ただ、出来高は小幅減少に止まり、売買代金もミニSQ算出翌日であることを考慮すれば、商いは相応に活況だったと見ていいでしょう。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。特に、前場の半ばから急騰し、一時+191円高(年初来高値を更新)まで買われる場面も見られました。後場は上値が重くなりましたが、終値では連日の3桁上昇となり、10日続伸となっています。日経平均株価の10連騰は、2015年5月15日~6月1日に記録した12連騰以来となります。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、取引時間中に年初来高値を更新しました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は3日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,133万株、売買代金は971億円となりました。出来高は先週末より減少しましたが、売買代金は増加しています。特段目新しいニュースがない中、先週から個人投資家の資金流入が細っていましたが、週明けになってやや改善の動きが見られました。

ただ、総合指数は続落となり、大型株市場とは好対照の結果となっています。今後は、再び個人投資家の資金流入が見られるかが焦点となるでしょう。

ソフトバンクグループが大幅高、新興市場では串カツ田中が爆騰してストップ高

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、一時10,000円を上回る高値更新となりました。

また、日立製作所(6501)、三菱電機(6503)、富士通(6702)、日本電産(6594)などハイテク株が買われ、いずれも年初来高値を更新しています。その他では、ファナック(6954)や任天堂(7974)も高値を付けました。

一方、先週末に急騰したファーストリテイリング(9983)が大幅反落となり、スズキ(7269)も大きく値を下げました。また、マツダ(7261)やトヨタ自動車(7203)も続落となり、日立建機(6305)も安く引けています。

新興市場では、先週末に決算と株式分割を発表した串カツ田中(3547)が値を飛ばしてストップ高となり、ウォンテッドリー(3991)も同じくストップ高で引けました。一方、Gunosy(6047)が急落し、メタップス(6172)も値を下げて終わっています。

青山 諭志