「関西・関東」地域によって色が異なる!?「3色おはぎ」

関西でよく見かける3色おはぎ

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賑やかな見た目が魅力的な「3色おはぎ」。1種類目と2種類目といえば定番の餡子ときな粉ですが、3種類目は何を想像するでしょうか?

どうやら3種類目は地域によって異なり、関西では青のり、関東では黒ゴマが主流のようです。

青のりを使ったおはぎは苔玉のような見た目で、のりの風味が餡子の甘さとマッチしてクセになる美味しさ。

黒ゴマのおはぎは、ゴマの香ばしさが餡子の風味をさらにアップさせてくれるため、食べる手が止まりません!

ちなみに宮城を中心とした一部の東北地方ではずんだ、さらに他の場所では栗餡やうぐいすなど、地域ごとに3色おはぎの3種類目は異なるようです。

ご当地おはぎを食べるのも、旅行の楽しみになるかもしれませんね。

どんな食べ物か混乱しやすい「ぜんざい」「お汁粉」

ぜんざい?おしるこ?

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餡子とお餅を組み合わせた、甘い「ぜんざい」と「お汁粉」。関西と関東では、汁気の有無や使っている餡子の種類によって、呼び方が異なります。

まず関西では、汁気があって粒あんを使ったものを「ぜんざい」、汁気があってこしあんを使ったものを「お汁粉」、汁気がないものを「亀山」と呼ぶ傾向にあります。

一方関東では、汁気のあるものなら餡子の種類を問わず「お汁粉」、汁気のないものを「ぜんざい」と呼ぶケースが多いようです。

ただし関東ではお店や人によって、汁気があって粒あんを使ったものは「田舎汁粉」「小倉汁粉」と呼ぶことも。なんだか混乱してきますね。

しかし関東の人がいつもの感覚で「ぜんざい」を関西で注文すると、汁気があって粒あんを使ったものが出てくる可能性があるので、覚えておいて損はないかもしれません。

冬に暖をとるために食べるイメージがある「ぜんざい」と「お汁粉」ですが、お店によっては夏に「冷やしぜんざい」を提供しているところもあります。

サラサラとした舌触りと餡子の甘さ、程よい冷たさで夏にぴったりのスイーツなので、ぜひ試してみてくださいね。

関西ならではの和菓子、夏の旅行で試してみては

今回は、関西と関東の和菓子の違いを5つ紹介しました。本文に掲載しているもの以外にも、桜餅や葛餅など、同じ名前なのに西と東で異なる和菓子はたくさんあります。

水無月のように、主に関西で流通している和菓子もあるので、ご当地グルメで試してみるのにおすすめです。

今年の夏に関西へ旅行するときは、ぜひ関西ならではの和菓子を食べてみてくださいね!

参考資料

太田 彩子