ぼく、将来小説家になりたいんです――。
とある小説家が、そんな夢を抱いている青年の相談を受けている場面を描いた漫画がTwitterで注目を集めています。
投稿したのは、漫画ツイートを多数投稿されているホラー漫画家の洋介犬(@yohsuken)さんです。
当ツイートには2023年6月24日時点で1万1000件を超えるいいねが集まり、「めっちゃわかる」といったコメントが寄せられるなど話題となっています。
※ツイートの画像は【写真3枚】をご参照ください。
※今回ご紹介するツイートは、投稿者様の掲載許可を頂いております。
小説家になりたいと言っているのに…
「小説家、25歳青年の相談を受ける」というコメントとともに投稿されたのは、1ページの漫画でした。
「小説家になりたいです」という青年。彼はほかにも声優、漫画原作者などにも憧れを抱いているようで、嬉々として先人である小説家に将来のことを相談しているようです。
しかし、色々と話を聞いていると、明らかになったことがあったようで…。
「彼は名誉欲が満たせてクリエイティブで(自分が思う)ラクそうな職に就きたいだけ」
青年に対してそんな気付きを得た小説家が彼に具体的なアドバイスをしてみたところ…。
「めっちゃわかる。過去幾多の相談されたが9割コレ」
1作品を仕上げてみるなど、夢に向かって具体的にチャレンジしてみることを促すと、めんどくさそうな顔をする青年。青年にとって小説家などの職業は、好きなことを発信している人のように見えてカッコいいのかもしれませんが、そこに至るまでの地道な努力は一切したくないようです。
作者の洋介犬さんも実際にこうした相談を受けたことがあったようで、投稿した漫画に紐づける形で、
「こういう人がなぜわざわざプロに手ぶら(編集部注:原稿などの成果物なしという意)で相談しに来るかと言うと本音は『というわけで編集部紹介して即デビューの段取りヨロ』なんですよね…」
と、振り返っていました。
今回のエピソードには多数のいいねに加え、リプライ欄には、
「めっちゃわかる。過去幾多の相談されたが9割コレ」
「どれも地道に地味なことを積み重ねた結果だとおもうんですけど、何故か自分は天才だと思っているのか…道さえ作ってくれりゃ活躍できると思ってるんですよね」
「一度でも小説や作品を書いた(作ろうとした)経験があったら、相談に乗ってくれる方が察する程のこんな態度は取れないよなあ…」
「クリエイティブ系あるある…」
など、投稿に共感した人たちからの感想が数多く寄せられました。
小説家、25歳青年の相談を受ける。 pic.twitter.com/5Fc2TGwCyt
— 洋介犬@LaLaLa…①発売中 (@yohsuken) June 21, 2023
投稿主さん「『読んだ人の心に永く遺る』ものを」
ツイートの投稿主さんにお話をうかがいました。
――洋介犬さんが漫画制作をされるうえで大切にされている世界観やテーマについてご教示ください。
以前から当方のホラー漫画は「お持ち帰りホラー」と呼ばれ、「読んだ人の心に永く遺る」ものを、ともすれば売り上げより重視しています。
そういう意味で、「刺さる」ものになれば幸いと思い、刺激的な作品を志しています。
――洋介犬さんがネタを思いつかれるうえで日々意識していることや心がけていることがありましたらご教示ください。
「自身が言いたいこと」よりも「誰かが言ってほしいだろうけど、言えないこと」や「誰かが望んでいるかもしれない言葉」を意識しています。
なので意識的にはマッサージ師のような「ツボを探して押す」に似た感覚を意識しています。
――SNSで頻繁に投稿が話題になることについてご感想や今後の抱負をご教示ください。
多くの反響をいただけることは非常にありがたいことで、上記のようなサービス精神がひとりよがりな空振りでないことに安堵もします。
今後も「100年後にも語り草になる」遺る漫画を描き続けられるよう頑張ります。
――その他、記事の読者の方にアピールしたいポイントがございましたらご教示ください。
Twitter始めインスタやSNSでの発信もしていますが、本業は商業漫画家で、今も7つの連載を手掛けております。
よろしければそちらでもめくるめく刺激的な作品をお楽しみください!
ツイートとあわせて漫画作品をチェック!
Twitterで注目を浴びている、漫画「小説家、25歳青年の相談を受ける」をご紹介しました。
洋介犬さんのTwitterでは今回ご紹介した漫画のほかにも漫画ツイートを多数投稿されています。
なお、ホラー漫画家として活動している洋介犬さんは、新著『新人漫画家と編集者 SNSでバズ連発の漫画家が教えるヒット術』(玄光社)を発売中。また、6月20日にサイコホラー新作『LaLaLa…』単行本第一巻が秋田書店から発売されています。気になる人はそちらもあわせてチェックしてみてください。
参考資料
中沢 新
