3. お金に好かれない人の特徴:その3. 「お金に関すること」にアンテナが低い

税制や金融知識など「お金に関すること」へのアンテナが低い人は、その分チャンスも低くなるでしょう。

お金に逃げられてしまう人は、「自分には関係ない」と積極的に情報をつかみにいかない傾向にあります。

たとえば、年金。若い世代の方には20年、30年、40年も先のことです。しかし、関係ないことはありません。現にいま、日本の公的年金制度を支えるべく保険料を納めているはずです。

そして、その年金だけでは老後の生活を十分に賄えないかもしれないと考えられているのはご存じでしょうか。

出所:日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」

ご参考までに、2023年度(令和5年度)、67歳以下新規裁定者の国民年金は満額で月額6万6250円でした。また、モデルケースとなりますが、平均標準報酬約527万円の夫と専業主婦の妻の場合、夫婦二人分の厚生年金受給額は月額22万4482円です。

国民年金か厚生年金か。そして、厚生年金なら加入期間の年収によって受給額が決定するため、どれくらいもらえるのかは個人差がありますが、十分といえる金額ではないでしょう。

年金を受け取るのはまだ先の話であっても、現状を知っておくことで何をすべきか考えることができると思います。

人生100年時代ともいわれる長生きのこれから、年金以外に老後の生活を支える資金を自身で準備する必要があるのではないでしょうか。

そんな現代において、常にお金に関するアンテナを高く張り巡らせ、さまざまな情報の中から自分にとって最適な資産形成の方法やオトクな節約方法などを選択できるかどうかは非常に重要です。

税制優遇制度や、キャッシュレス決済などでポイントを貯める、早割を使うなど、有益な方法や手段はさまざまあります。まずは、今の収入で満足度の高い人生を送れるように、調べてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

一度アンテナを張ってみると、お金について考えることが楽しくなるはずです。

4. 無理なくできそうなものからトライしよう!

お金に好かれない人の特徴を、富裕層と比較しながらご紹介してきました。

当てはまるな、と感じた方もいるかもしれません。一方で、「富裕層の方の場合」を知り、参考にしてみようと思った方もいるでしょう。

それぞれ価値観に違いがありますので、すべてを真似することは苦痛かもしれません。しかし、多くの富裕層に見られる特徴は、お金を貯めるための大きなヒントとも言えます。

この中から、自分自身が無理なく取り入れられるポイントを探して、ぜひ試してみてください。

本記事が、楽しく無理のない老後計画を手に入れる手助けになればなと思います。

参考資料

足立 祐一