3.【厚生年金】受給見込額の確認方法2選

厚生年金や国民年金の受給見込額は、主に2つの方法で確認が可能です。

3.1 厚生年金の受給見込額を知る方法1:ねんきんネット

日本年金機構が運営する「ねんきんネット」にて、最新の年金記録をいつでも見ることができます。

登録方法は「ユーザIDの取得」または「マイナポータルへの連携」の2つです。

  • ユーザIDの取得:基礎年金番号やメールアドレスを利用
  • マイナポータルへの連携:マイナンバーカードを利用

ねんきんネットでは、将来受け取る年金の見込額を試算できるというメリットもあります。

55歳で役職定年になった場合、あるいは65歳以降も働き続けた場合など、働き方に合わせた試算ができるため、ライフプランを考える一助にもなります。

3.2 厚生年金の受給見込額を知る方法2:ねんきん定期便

2つ目の方法は、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を確認することです。

ねんきんネットに比べて、ログインが必要ないという手軽さがメリットになります。

ただし、50歳未満の方には「これまでの加入実績に応じた年金額」が記載されている点に注意が必要です。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和5年度送付分)」

これからの納付見込額は考慮されていないため、より正確に知りたい方は、ねんきんネットとの組み合わせがおすすめです。

4. 厚生年金を増やす方法も老後対策のひとつ

厚生年金でも月額15万円未満の男性は35.8%存在します。

「厚生年金に加入しているから安心」と思うのではなく、それぞれが将来の年金見込額を確認することが重要です。

ねんきんネットやねんきん定期便を活用し、定期的に確認してみましょう。

この他、最寄りの年金事務所等で相談することもできます。

年金の見込額を確認できたところで、老後対策のスタート時点に立てるともいえます。

老後の生活費に満たないと感じる場合は、年金以外の備えを考えることが必要です。

長く働き続けることや繰下げ受給をすること、またNISAやiDeCoなどで資産形成することも選択肢のひとつです。

有効な老後対策について、情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子