6月1日からは、大手の電力各社で値上げが実施されました。

また帝国データバンクによる「食品メーカー主要195社における価格改定動向」では、6月は「カップめん」500品目超の一斉値上げ、7月は「パン」で1500品目の値上げラッシュになる見込みです。

同社は値上げペースの鈍化を予想しているものの、やはり家計管理は難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
なかなか貯蓄が進まないという声も聞かれます。

多くの人が貯蓄の目標としている「1000万円」のボーダーライン。

筆者は銀行員として多くの人と接してきた中で、上手に貯蓄ができる人は共通の価値観を持っていることに気が付きました。

ここでは、貯蓄1000万円を達成する人に見られる特徴を紹介します。

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貯蓄1000万円の貯蓄に成功している世帯は約3割

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、1000万円以上の金融資産を保有する世帯は全体の28.4%です。

約3割だと考えると、意外と多いように感じられるかもしれません。

一方で、全く金融資産を保有していないと答えた人も26.9%にのぼり、貯蓄に成功している人とそうでない人が二極化していることが分かります。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

もちろん金融資産の保有状況は収入にも大きく影響されますが、収入がたくさんないと貯蓄ができないかというと一概にそうとは限りません。

では、1000万円以上の貯蓄に成功している人は、普段からどのようなことを心がけているのでしょうか。

貯蓄1000万円を達成する人の特徴3選

貯蓄1000万円と聞くと高いハードルのように感じられますが、実際に銀行員として多くの人と接する中で、若くして貯蓄1000万円を達成している人にも多く出会いました。

前述の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」でも、20代で1000万円以上の金融資産を保有する世帯が2.7%、30代が15.4%と全体平均よりは少ないものの、一定数が1000万円の貯蓄に成功していることが分かります。

ここからは、銀行員としての経験の中で気付いた「貯蓄が上手な人」の共通点を紹介します。

●貯蓄上手は「手数料にシビア」

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私たちの生活は、よく振り返ってみると手数料を支払うシーンに多く囲まれています。

たとえばATMで出金するとき、夜間や土日は時間外手数料がかかることがあります。

たかが数百円と思っても、積み重なれば大きな出費です。

貯蓄に成功する人はそうした日々の手数料についても敏感で、数百円の出費であっても軽視することがありません。

月々の支出を抑えるためには、こうした小さな出費から見直すことが第一歩です。