●貯蓄上手は「最新の税制に敏感」
計画的に貯蓄に取り組むためには、税制を上手く活用することも有効です。
NISAやiDeCoがその一例ですが、銀行員時代は上手に貯蓄している人ほど「NISAのことを教えて」と積極的に情報収集していることが多いように感じました。
中には「よく分からないから自分には関係ない」と情報を遮断してしまう人もいるかもしれませんが、せっかく活用できる制度を知らないで過ごすのはもったいないことです。
効率的に貯蓄に取り組むためには、積極的にお金に関する情報を集めることも意識しましょう。
●貯蓄上手は「長期のマネープランを立てている」
人生100年時代といわれる現代では、きちんとマネープランを立てることが欠かせません。
「何となく毎月余った金額を貯蓄している」というだけでは、十分な貯蓄ができているとはいえないでしょう。
上手に貯蓄に取り組んでいる人は、「何年後に子供の教育費がどれくらいかかるか」、「住宅取得のために頭金をこれくらい貯めたい」など具体的な計画を立てています。
目標が明確になれば、「そのためには毎月いくら貯金すればよいか」ということも自ずと見えてくるはずです。
貯蓄に取り組む際は、「何のために貯蓄をするのか」、「大きな出費が予想されるライフイベントがあるか」など、長期のマネープランを考えてみましょう。
貯蓄が上手な人の行動を取り入れてみよう
貯蓄1000万円の割合は、意外に多いことがわかりました。
計画的に貯蓄に取り組むためには、何気ない普段の行動から意識することが大切です。
「無駄な出費を見直す」、「活用できる税制を取り入れる」など、小さなことから始めることで貯蓄1000万円の目標に近づくはずですよ。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」
- 帝国データバンク「食品値上げ、緩やかにペース減速へ 「値上げ疲れ」鮮明、年後半は値上げ控えも 6月は3600品目対象、「カップめん」500品目の一斉値上げ」
椿 慧理