株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、後場はやや粗い値動きに

2017年9月28日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,363円(+96円、+0.5%) 3日ぶり反発
  • TOPIX 1,676.1(+11.7、+0.7%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,079.1(+7.4、+0.7%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,461、値下がり銘柄数:494、変わらず:71
  • 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
  • 年初来高値更新銘柄数:216、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は16億358万株、売買代金は2兆7,403億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。NY市場が5日ぶりに反発したことに加え、衆議院の解散が行われたことで選挙相場が加速する思惑も出たようです。売買代金は2兆7,000億円を上回り、1週間ぶりの高水準となりました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。後場寄り付き直後には一時+31円高まで上げ幅を縮小する場面が見られましたが、逆に後場終盤には一時+132円高まで買われるなど、やや荒い値動きとなったようです。結局、大引けに掛けてやや失速したものの、3日ぶりの反発で引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価より大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は16日ぶりに1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は5,685万株、売買代金は1,062億円となり、いずれも前日より増加しました。

出来高は必ずしも高い水準とは言えませんが、売買代金は9月5日以来となる1,000億円超となっています。主力の値嵩株を中心に下値を拾う動きが強まったと考えられます。

また、総合指数も続伸となり、再び1,100ポイント回復に向けた動きが出たと言えましょう。今後は、個人投資家の資金流入が続くのかどうかが注目されます。

東京エレクトロンと日本電産が高値更新、ユニー・ファミリーマートHDは急騰

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)と日本電産(6594)が値を上げてともに年初来高値を更新し、ダイキン工業(6367)やコマツ(6301)も大幅高で引けました。

また、マツダ(7261)やいすゞ自動車(7202)など自動車株が買われたほか、自動車関連株も総じて上昇し、デンソー(6902)とブリヂストン(5108)は年初来高値を更新しています。

その他では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が一時+9%超高となる急騰となり、終値でも+7%超高で引けたのが注目を集めました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が下落し、ニトリホールディングス(9843)が一時▲7%超安の急落となりました。

また、住友不動産(8830)も値を下げ、関西電力(9503)は▲5%超安の急落で引けています。さらに、同じ電力株では、中部電力(9502)も年初来安値更新となりました。

新興市場では、串カツ田中(3547)が大幅高となり、連日の年初来高値更新となりました。また、サイバーステップ(3810)とグレイステクノロジー(6541)がいずれも+10%超高の急騰となり、ドリコム(3793)も久しぶりの急騰で引けています。

一方、ASJ(2351)が急落し、インターネットインフィニティー(6545)も大幅安でした。

青山 諭志