3. 障害年金と他の年金は同時に受け取れる?
一般的に、年金は「老齢」「遺族」「障害」の3種類にわかれます。
もし障害年金を受け取ると、支給事由が異なる年金は同時に受給できません。
たとえば、障害年金と遺族年金のどちらも受給できる資格を満たした場合は、どちらの年金を受け取るか選択して、年金受給選択申出書を提出する必要があります。
しかし、65歳以降は例外的に異なる性質の年金を同時に受け取れます。
同時に受給できるケースは、次の2点です。
- 障害年金と老齢年金
- 障害年金と遺族年金
どちらの年金で受け取るべきか迷う場合は、最寄りの年金事務所や年金相談センターに確認してみると良いでしょう。
4. マイナンバーカードを持っていると障害年金の受給がばれる?
昨今、マイナンバーカードに紐づいている個人情報が流出するニュースや事象が目立ち、世間を騒がせています。
特に障害年金を受け取っていると「障害年金を受け取っていると会社に知られないか」心配する人もいるでしょう。
ただ、マイナンバーカードを所有していても会社に障害年金の受給を知られることはありません。
しかし、傷病手当金を受け取る場合は注意が必要です。
障害年金を受け取っている間に傷病手当金を受給すると、傷病手当金は一部が支給停止になります。
これによって、障害年金の受給が知られるケースもあるのです。
5. 障害年金も生活における大切な資金
障害年金は、病気やけがで生活や仕事の制限が必要な人にとって、大切な生活の財源となる保障です。
障害年金の受給額は、加入している年金の種類や報酬額によって異なります。
政府は、年金制度のあり方を5年に1度の財政検証で見直す予定です。
今後、受給要件や年金額がどのように変わっていくのか、注目していきましょう。
参考資料
- 厚生労働省 第4回社会保障審議会年金部会「次期制度改正に向けた主な検討事項」
- 日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
- 日本年金機構「障害等級表」
- 日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」
- 日本年金機構「年金の併給または選択」
川辺 拓也