3. 60代が保有している資産の額は?

では、実際に、金融資産非保有世帯も含めた年齢別金融資産保有額を見ていきましょう。60代の金融資産保有額は下記のとおりです。

  • 金融資産非保有・・・23.7%
  • 100万未満・・・3.5%
  • 100~200万未満・・・4.0%
  • 200~300万未満・・・3.2%
  • 300~400万未満・・・3.9%
  • 400~500万未満・・・2.7%
  • 500~700万未満・・・5.9%
  • 700~1,000万未満・・・5.2%
  • 1,000~1,500万未満・・・9.8%
  • 1,500~2,000万未満・・・5.8%
  • 2,000~3,000万未満・・・9.1%
  • 3,000万以上・・・15.4%
  • 無回答・・・7.9%

全体の平均は1,635万円ですが、中央値は650万円となります。ちなみに50代の平均は1194万円、70代以上の平均は1,314万円で、全世代の平均値からしても、60代がいちばん多く資産を保有する結果となっています。

4. 60代の金融資産が増減する理由は?

60代は、いちばん多くの資産を保有している世代でもありますが、ライフスタイルが変化する年でもあります。保有資産の変化はあるのでしょうか。60代で前年度より資産の増減があったかどうかの表が下記となります。

  • 増えた・・・13.7%
  • 変わらない・・・48.3%
  • 減った・・・32.9%
  • 無回答・・・5%

「増えた」と答えた人が13%であるのに対し、「減った」人は32%となっています。「減った」人の理由、上位3位は次のようになります。

  • 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから・・・53.2%
  • 耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから・・・31.2%
  • 株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから・・・23.1%

また「増えた」人の理由の上位3位は下記のとおりです。

  • 定例的な収入が増えたから・・・28.4%
  • 相続、退職金等による臨時収入があったから・・・27.4%
  • 定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから・・・25.3%

60代は、リタイアする人も徐々に増加することから、資産が前年より「減った」という人が「増えた」人を上回っています。

定期的な収入が減ることから資産を取り崩す人が半数いることに注目です。年金だけでは、生活費を賄うことができない状況を示しているのかもしれません。

5. まとめにかえて

60代はサラリーマンにとって、節目の年代でもあります。多くの世帯が子育てを終え、現役世帯の人にとっては、家計に余裕が出る時期でもあります。

60代の保有資産の平均は全世帯よりは高いのですが、油断は禁物です。迫りくるセカンドライフに向けた準備を着々と行う必要があります。60代は資産が増えるより減る比率の方が高いからです。

2,000万円問題の影響から、老後は最低限2,000万円が必要だという意識が定着しつつあります。60代で資産を形成するのはなかなか大変ですから、できるだけ若いうちから、準備しておくのが望ましいと言えそうです。

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