パターン3「家庭教師」が合う子

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通塾が難しい子や、親が塾への送迎ができない、家庭学習の習慣が確立していない子は家庭教師がおすすめです。地元で長く家庭教師をしているベテランの先生は自治体の入試に精通しており、入試傾向を把握しています。

入試に向けて力を入れるべき単元を集中して勉強し、合格に近づく指導を行います。また、学力不振の生徒を何人も指導している先生は、子どものモチベーションを上げる技術を持っており、全く勉強しない状況から勉強に気持ちを向けるよう指導します。

コロナ禍を契機にオンライン家庭教師も増加していますが、受験生のいる家庭では住んでいる地域の家庭教師の先生の方が無難です。

やはり地域で活動している先生の方が、自治体の入試制度に詳しく志望校合格するには何が必要なのか、何が足りていないのか分かります。

パターン4「自習型塾」という新しいコンセプトの塾が合う子

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家庭教師、集団指導や個別指導とはまた違うコンセプトを掲げるのが自習型指導塾です。生徒が塾に来て、自分のペースで自学自習をするという新しい形式の塾として近年注目を集めています。

塾では基本的に使用する教材が指定されていることが多いですが、自習型塾では生徒自身が教材を持ち込み、自分で計画を立てて勉強するシステムです。

生徒ごとに担当の先生はつかず、教室に見回りの先生が配置されています。分からないところがあれば、その先生に質問することができますが自分の配分で勉強を進めていくことになります。

自分で勉強をし、教材も自前ということもあり料金も割安になります。家で勉強するスペースがない子や、指示されるのが苦手な子、自分の苦手を把握してしっかり勉強できる子が向いています。

夏を制する者が受験を制する

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運動部の受験生は県大会や全国大会に進む一部の中3生を除けば、夏休みに入る前に引退しています。6月下旬には「受験」の二文字が中学3年生の前に立ちふさがり、受験シーズンに向けて走り出すことになるわけです。

6月から7月初頭にかけて各塾とも夏期講習会をアピールする時期になります。

人気のある塾や講習会は定員に達すると応募締め切りとなることもあるので早めに検討し、気になる塾の説明会や相談会に参加して体験授業を受けるなど、行動に出ましょう。

子どもの自我が芽生えて思春期真っただ中の高校受験は本人の意欲や志望校への思いが強いかにかかってきます。親ができることはそう多くはないので、夏期講習会選びなど子どもとよく話し合いをして決めるようにしてください。

中山 まち子