梅雨の時期はジメジメした日が続きますが、この時期でも植え付けできる植物は意外と多いものです。

そこで今回は、6月に植え付ければ秋まで花を咲かせる植物をご紹介。あわせて梅雨の庭づくりのポイントも解説します。

6月の庭づくり〈2つのポイント〉

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〈ポイント 1〉湿気対策

湿気に強い植物でも、多湿の状態が長引くと根腐れなどの生育不良をおこす恐れがあります。できるだけ元気に育ってもらうためにも、次の項目をチェックして植物が過ごしやすい環境を整えてあげましょう。

  1. 水たまりができる場所は土を増やしてかさ上げしたり、勾配や側溝をつくったりするなど水はけがよくなるよう改善する
  2. 植え付けの際は株の間隔を空け、通気性と採光を確保する
  3. 鉢やプランターは軒下に移動させて雨に当たらないようにする
  4. 鉢やプランターの下にはレンガやスノコ、鉢スタンドなどを敷いて風通しをよくする
  5. 水やりは控えめにおこなう

〈ポイント 2〉病害虫予防

6月は病気やカビが発生しやすい時期。特に湿気や土はねが原因でおこる「うどんこ病」や「灰色かび病」には注意が必要です。あらかじめ予防薬をまいたり、株元をマルチングして土はねを防いだりなどの工夫をおこないましょう。

病気が発生したときは、早めに殺菌剤を使用し病気が広がらないよう配慮してください。

6月に植え付けて秋まで長く楽しめる!〈オススメの一年草・多年草6選〉

〈オススメその1〉ケイトウ

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ケイトウは、鶏のトサカのようなオシャレな花穂で魅せる一年草。赤やピンク、黄色やオレンジなどの鮮やかな花色から、アンティークカラーやダーク系まで豊富な色合いが揃っています。

品種によって草丈や花穂の形が異なるので、植える場所に合わせて選べるのもケイトウの魅力。庭の主役から脇役までこなせる使い勝手がよい植物です。※参考価格:200~800円前後

〈オススメその2〉エボルブルス(アメリカンブルー)

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鮮やかな濃い青で、庭を涼しげに演出してくれるエボルブルス。別名「アメリカンブルー」とも呼ばれています。半ツル性の植物なので、フェンスに絡ませたり、ハンギングバスケットに植えて垂らして飾ったり、グランドカバーとして楽しむのがオススメ。

霜が降る前に鉢に移し、室内で越冬させると翌年も開花が期待できますよ。※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)