株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、約1カ月半ぶり2万円台回復

2017年9月19日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,299円(+389円、+2.0%) 大幅続伸
  • TOPIX 1,667.8(+28.9、+1.8%) 大幅続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,065.3(+18.1、+1.7%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,679、値下がり銘柄数:279、変わらず:70
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 年初来高値更新銘柄数:293、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は20億4,459万株、売買代金は3兆1,059億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。

欧米を始めとする海外株式市場の上昇、円安進行といった好材料に加え、衆議院の解散総選挙が行われる見通しとなったことから、いわゆる“選挙相場”への期待も追い風となり、リスクオンモードが加速しました。

出来高は8月9日以来の20億株超えとなり、売買代金は6月16日以来の3兆円超えとなっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから大幅高となり、その後もほぼ一貫して上値を切り上げて行きました。大引け直前には一時+411円高(年初来高値更新です)まで買われる場面も見られました。

最後はやや売りに押されましたが、上昇率としては5月8日以来の大きさとなり、終値としては8月7日以来の20,000円台回復となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで引け、こちらも年初来高値更新となりました。

東証マザーズ総合指数は大幅続伸、売買代金は9日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,098万株、売買代金は708億円となり、いずれも先週末より増加しました。ただ、確かに増加はしたものの、商いの水準としては低いままであり、大型株市場とは好対照です。売買代金は9日連続で1,000億円を下回りました。

なお、総合指数は大幅続伸となり、1,000ポイントの大台割れは遠のいたようです。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような物色テーマの登場が待たれます。

任天堂が爆騰して4万円超え、ニトリホールディングスは一時▲9%安の暴落

個別銘柄では、主力大型株は軒並み大幅上昇となりましたが、その中でも任天堂(7974)が爆騰となり、終値でも4万円超となる年初来高値更新となりました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や大和証券グループ本社(8601)など金融株が大きく値を上げています。

一方、塩野義製薬(4507)や旭硝子(5201)が逆行安となりました。また、ニトリホールディングス(9843)は一時▲9%安の暴落となり、終値でも大幅安で引けています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が大幅高となり、連日で年初来高値を更新しました。また、先週末に急騰したドリコム(3793)が一時+21%高に高騰するなど、大幅続伸で引けています。

青山 諭志