『カッコいい』とはどういうことだろう――。いま、そんなことを考えさせられる漫画がTwitterに投稿され、注目を集めています。
投稿したのは、漫画ツイートを多数投稿されている「@yohsuken」さんです。
当ツイートには2023年5月30日時点で3500件を超えるいいねが集まり、「人生一度は誰かに言ってもらわないといけない言葉かもしれませんね…」「カッコいいの背景には、常に『覚悟』がついてくる。」といったコメントが寄せられるなど話題となっています。
※ツイートの画像は【写真2枚】をご参照ください。
※今回ご紹介するツイートは、投稿者様の掲載許可を頂いております。
「『カッコいい』をナメるな!」
「『カッコいい』はそんなにカンタンなことじゃない。」というコメントとともに投稿されたのは、1ページの漫画でした。
「お前の『オレカッコいい』はクソカッコ悪い」と題された漫画は、「カッコよさ」について忠告をしている男性のコマから始まります。
「反体制すればカッコいい」「命令に逆らえるオレカッコいい」など、安易に得られるカッコよさについて言及されています。言われている人は「カッコよさ」を誤認して、何かをやらかしてしまったのかもしれません。
安易なカッコよさを「考えなしの無差別な反抗」として「ただの人を傷つける野蛮」と厳しく糾弾する男性。
「『カッコいい』をナメるな!」
この一言が胸に響きます。一体、本当の「カッコよさ」とはどんなものなのか――。胸に手を当てて改めて考えてみたくなりますね。
今回のエピソードには多数のいいねに加え、リプライ欄には、
「人生一度は誰かに言ってもらわないといけない言葉かもしれませんね…」
「カッコいいの背景には、常に『覚悟』がついてくる。」
「『ヤンキー』カッコいいと いっしょやね」
「かっこ悪い大人になって下さいっていうどこかのPTA会長の言葉を思い出す」
など、投稿に共感した人たちからの感想が数多く寄せられました。
【再掲】「カッコいい」はそんなにカンタンなことじゃない。 pic.twitter.com/5xsu1dk9df
— 洋介犬 (@yohsuken) May 29, 2023
投稿主さん「『読んだ人の心に永く遺る』ものを」
ツイートの投稿主さんにお話をうかがいました。
――「@yohsuken」さんが漫画制作をされるうえで大切にされている世界観やテーマについてご教示ください。
以前から当方のホラー漫画は「お持ち帰りホラー」と呼ばれ、「読んだ人の心に永く遺る」ものを、ともすれば売り上げより重視しています。
そういう意味で、「刺さる」ものになれば幸いと思い、刺激的な作品を志しています。
――「@yohsuken」さんがネタを思いつかれるうえで日々意識していることや心がけていることがありましたらご教示ください。
「自身が言いたいこと」よりも「誰かが言ってほしいだろうけど、言えないこと」や「誰かが望んでいるかもしれない言葉」を意識しています。
なので意識的にはマッサージ師のような「ツボを探して押す」に似た感覚を意識しています。
――SNSで頻繁に投稿が話題になることについてご感想や今後の抱負をご教示ください。
多くの反響をいただけることは非常にありがたいことで、上記のようなサービス精神がひとりよがりな空振りでないことに安堵もします。
今後も「100年後にも語り草になる」遺る漫画を描き続けられるよう頑張ります。
――その他、記事の読者の方にアピールしたいポイントがございましたらご教示ください。
Twitter始めインスタやSNSでの発信もしていますが、本業は商業漫画家で、今も7つの連載を手掛けております。
よろしければそちらでもめくるめく刺激的な作品をお楽しみください!
ツイートとあわせて漫画作品をチェック!
Twitterで注目を浴びている、漫画「『カッコいい』をなめるな」をご紹介しました。
「@yohsuken」さんのTwitterでは今回ご紹介した漫画のほかにも漫画ツイートを多数投稿されています。
なお、ホラー漫画家として活動している「@yohsuken」さんは、5月12日にはホラー×風刺×論破をかけ合わせたユニークな最新作『悪魔の論破』(小学館)の単行本第一巻を発売しています。
小学館の漫画サイト「やわらかスピリッツ」でも連載中なので、気になる人はそちらもあわせてチェックしてみてください。
参考資料
中沢 新