2. 不要な部屋を作らない
部屋数が多いとムダな光熱費がかかるうえ、メンテナンス費用が必要です。
- ほとんど使用しないサービスルームや2Fのトイレ
- 用途不明の収納スペース など
便利「だろう」と無計画に設置した部屋は、使用しなければ劣化が進みます。
また、シロアリのような害虫発生の原因にもなりかねません。
3. 将来を見据えてプランニングする
出産や子どもの独立など、将来を見据えたプランニングも、維持費を抑える工夫のひとつ。
年を重ねると、階段の上り下りや段差なども負担になります。
場合によっては、売却や賃貸として貸し出す可能性もあるでしょう。
売却の査定額を下げないためには、日々の手入れやメンテナンスが欠かせません。
ライフステージの変化にともなうリフォームやメンテナンスのしやすい間取りづくりが、将来的な維持費削減につながるでしょう。
維持費がかからない!設備・素材の選び方3選
この項目では「維持費がかからない設備・素材の選び方」を3つご紹介します。
1. 素材は耐久性を重視する
建材やパーツなどの素材は、耐久性が高いものを選ぶことが、将来の維持費を抑えることにつながります。
劣化が激しいと予測できる設備は、以下のとおり。
- キッチン
- お風呂
- トイレ
- ドアや窓、サッシ など
安い素材で一時的な費用を抑えたとしても「メンテナンス頻度が増え、かえって大きな出費になってしまった」という声は少なくありません。
耐久性を重視した素材選びにあわせて、メーカーや担当者にアフターメンテナンスについて確認しておくと安心です。
2. 屋根の形はシンプルに設計する
屋根は、温度変化が大きく光熱費にも大きく影響します。
また、複雑な形状であればあるほど、施工費用やメンテナンス費用も増加。
耐久性や断熱性の高い屋根瓦を取り入れ、シンプルに設計することが将来的な維持費削減につながるでしょう。
雨風にさらされる屋根の修繕割合は想像以上に高く、住宅購入後の後悔としてもよく挙げられます。
修繕費用も高額になることから、素材や面積、形などは慎重に検討する必要があるでしょう。
3. 太陽光発電・オール電化を取り入れる
太陽光発電・蓄電池の導入は、電気代の節約や蓄電、売電ができるメリットがあります。
昼間に貯めた電力を夜間利用すれば、節約や省エネが期待できるでしょう。
長く住む注文住宅だからこそ、設置費用を回収したあとは利益も期待できます。
また、オール電化の検討も、光熱費を抑える手段のひとつです。
光熱費そのもののコスト削減はもちろん、火災保険や住宅ローンの金利が優遇される場合があります。
初期費用が高いのがデメリットですが、オール電化の工事自体を住宅ローンに組み込むこともできます。
最近では、太陽光発電+オール電化をセットで導入するケースも増えているようです。
工夫して注文住宅の維持費を抑えよう
今回は、注文住宅検討時に見落としがちな維持費について、ランニングコストがかからない視点での選び方を6つご紹介しました。
住宅購入を検討していると、初期費用にばかり意識をとられてしまい、見落としがちな維持費。
のちに後悔しないためには、購入費用だけでなく「住み続けるための維持費」についての理解が必要です。
たとえ購入費用が安くおさまったとしても、その後の維持費を考えると間取りや設備を充実させた方がよいケースもあります。
本記事でご紹介した「維持費がかからない視点での選び方」を参考に、後悔のないマイホームを実現しましょう。