2.2 補聴器の購入費助成

補聴器の購入費助成は、一定の条件を満たすと補聴器の本体費用を一部助成してくれる支援策です。

自治体によって助成の対象となる条件が異なるので、詳細はお住いの自治体に確認ください。

出所:各自治体ホームページを元に筆者作成

購入した場合に対象となるので、修理費用やメンテナンス費用は助成の対象となりません。

詳細は、各自治体に問い合わせてください。

2.3 介護用具の費用助成

介護器具の購入費も、各自治体によって助成されます。

一般的な助成の内容は、年間で10万円までの福祉用具を購入したら、購入費用の7割から9割を支給する制度です。

福祉用具は、腰かけ便座や入浴にかかわる補助用具が対象となります。

利用にあたっては、事前にケアマネージャー等に相談してください。

以上より、高齢者に向けた支援策はいくつかありますが、2023年は「追加の物価高対策」による1世帯3万円の給付金が注目を集めています。

どのような内容かを確認してみましょう。

3. 追加の物価高対策で1世帯3万円

savitskaya iryna/shutterstock.com

政府は、2023年3月22日に追加で物価高対策を実施すると決定しました。

1世帯あたり3万円の給付金を「住民税非課税世帯」もしくは「家計急変世帯」に支給します。

住民税非課税世帯は、以下の要件に当てはまる場合が対象です(自治体によって若干異なります)。

  • 生活保護を受給
  • 障害者、未成年者、ひとり親、寡婦(夫)で、前年の合計所得が135万円以下
  • 前年の合計所得が次に掲げる基準以下
     扶養親族がいない場合:45万円
     扶養親族がいる場合:35万円×(本人と被扶養者の人数)+31万円

給付金は5月から6月にかけて申請に関する手続き方法が発表される見通しです。

詳細は、お住まいの自治体へ確認してください。

4. 支援策は住民税非課税世帯を対象にしているケースが多い

年金生活者への給付策は、住民税非課税世帯を対象にしているケースが見受けられました。

年金で生活しているという理由だけでは、支援が受けられません。

とはいえ、2023年6月から電気料金が引き上げられるように、今後も家計が圧迫されるケースは続きます。

特定の条件をクリアした人だけでなく、幅広い世帯に行き届く支援策が必要でしょう。

参考資料

川辺 拓也