開放的な広い敷地に色とりどりの花が咲き乱れる風景は、ガーデナーにとって理想の庭。
とはいっても住宅事情により、思うように広いスペースが取れないこともあるでしょう。
植栽スペースが限られた小さな庭でも、ちょっとした空間演出テクニックで広く見せることが可能です。今回は小さな庭をオシャレに見せるコツや、オススメの草花を紹介します。
小さな庭を広く見せる空間演出【4つのテクニック】
【テクニックその1】アーチやトレリスを立てる
アーチやトレリス、塔のような形のオベリスクなど、高さのあるアイテムが庭にあると、視線が縦に誘導され立体感を生み出します。
鮮やかな花色のツル性植物を絡めると庭が華やかに。上の空間をうまく利用することで高低差が演出でき、視覚的に広がりを感じさせるでしょう。
【テクニックその2】庭に小道を作る
庭に小道があると奥行きを感じさせ、ゆっくり歩きながら両側に咲く花を楽しめます。直線の道はスッキリした印象。緩やかにカーブを描く小道は柔和なイメージを与えるでしょう。
小道を作る素材は、砂利やレンガ、木材、バークチップなどさまざま。素材のすき間にグラウンドカバープランツを植えると、雑草防止にも役立ちます。
【テクニックその3】鉢植えやハンギングをレイアウトする
さまざまな花を植木鉢に寄せ植えしたり、ハンギングに仕立ててぶら下げたりするのもオシャレ。小さな庭の限られた空間を有効活用できます。
鉢植えは季節ごとに作り変えることもでき、置き場所も移動できて便利です。庭のワンポイントとして一役買ってくれます。
【テクニックその4】オシャレな雑貨をアクセントとして飾る
草花のすき間に隠れているような小動物のアイテムや、センスが光る個性的な雑貨など、オシャレな小物を置くのもオススメ。
ナチュラルな庭やロマンチックな庭など、作りたい庭の雰囲気に合わせて雑貨を選びましょう。植物だけでなく雑貨を見て歩くことで、限られたスペースでも退屈せず楽しく過ごせます。
小さな庭をオシャレにするオススメ草花6選
【オススメ1】バラ
バラは一株あるだけでも存在感バツグン。大きくなり過ぎないタイプを選べば植木鉢でも栽培可能です。枝を長く伸ばすツルバラはアーチやトレリス仕立てにすると華やか。
近年では品種改良により耐病性や耐陰性に優れた品種も登場しているので、初心者にも安心して育てられます。※参考価格:2000~4000円前後(大苗)
【オススメ2】クレマチス
星形の大きな花にインパクトがあるクレマチス。細くてしなやかな茎を周りの植物やフェンスなどに絡ませながら広がります。
花の咲き方や色合いのバリエーションが豊富なので、庭の雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。※参考価格:500~800円前後(3号ポット苗)
【オススメ3】ガウラ
ガウラは長い茎の先にカワイイ花を咲かせ、野趣あふれる花姿が魅力。背丈が高く、花壇の後方に植えると高低差が演出できます。
縦に伸びるので小さなスペースにもピッタリ。コンパクトに仕立てたいときは、茎を切り戻して調節できます。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
【オススメ4】クリーピングタイム
薄ピンクの丸い小花が可憐なクリーピングタイム。葉は常緑で冬の間もみずみずしいグリーンを楽しめます。名前どおりほふくしながら広がるので、グラウンドカバーに最適。
多少踏まれても元気に育ち、踏むたびにタイム特有の爽やかな香りが広がります。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
【オススメ5】ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリーは白い花や赤い実が愛らしいハーブの一種。野性味のある草姿で庭がナチュラルな雰囲気に。ランナーを伸ばしながら、地面をおおうように広がります。
強健な性質で繁殖力も旺盛です。花付きがよくなるように、日当たりのよい場所で育てましょう。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
【オススメ6】ペチュニア
暑さに強く春から秋まで長い期間咲き続けるペチュニア。豊富な花色と花姿で、ガーデニングには欠かせない定番花です。
こまめに摘芯するとフンワリとボリューミーな草姿に。しだれる姿を利用してハンギングにするのもよいでしょう。※参考価格:100~300円前後(3号ポット苗)
立体感の演出が効果アップのカギ
小さな庭の限られたスペースを有効活用するには、奥行きや高低差で立体感を演出するのがポイントです。花の大きさや色合いにも変化をつけると広がりを感じさせます。
ハイセンスな植木鉢やオシャレな雑貨なども、オシャレ度アップに効果的。コンパクトゆえにお手入れも簡単です。これからガーデニングを始めようという方は小さな庭からスタートしてみませんか。