もうすぐ梅雨がはじまります。恵みの雨だと分かってはいるものの、この長雨を憂鬱に感じる人も多いのではないでしょうか。
梅雨のシーズンを楽しく過ごす工夫にはさまざまなものがあります。なかでも庭や花壇でキレイに咲く花を愛でるのは比較的簡単にできるオススメの方法かもしれません。
そこで今回は、6月に咲く花色明るめの花たちを紹介します。梅雨期に咲くステキな花を愛でて、ジメジメした時期を明るく元気に乗り切りましょう!
ガーデニングの梅雨対策
長雨でジメジメしがちな梅雨は、人間だけでなく植物にとっても過ごしにくい時期。できるだけ元気に育ってもらうためにも、病害虫を予防する対策が必要です。
風通しを良くする
梅雨入り前に剪定や切り戻しをおこなう、花ガラや枯れた葉は取り除く、鉢と鉢の間を開ける、鉢の下にブロックやすのこなどを敷く
水やり
基本は控えめ、鉢皿に溜まった雨水はこまめに捨てる、鉢皿を取り外す
雨に当たり続けない工夫
鉢やプランターは軒下などに移動、茎が折れる恐れがあるものは支柱を立てる、傘やビニールなどの雨避けグッズを使用する
泥はね防止
バーグチップなどのマルチング材を敷く、はねた泥はキレイな水で洗い流す
上記のような対策をとることで、病害虫の発生を予防することができます。もしも病害虫が発生してしまったときは、園芸店に相談し殺虫剤や薬品などを用いて早めに対処しましょう。
6月でもキレイに咲く!花色明るめの花6選
アンゲロニア
6月頃から11月にかけ、可憐な花を咲かせるアンゲロニア。本来は多年草ですが、寒さに弱く越冬が難しいため一年草として育てるのが一般的です。
花色にはピンクや白、紫などがあり、いずれも発色が良いのが魅力。
草丈が低いコンパクトな品種から、1メートルほどにまで伸びる高性種までありますので育てる場所に合わせてチョイスしましょう。※参考価格:200~700円前後(3号ポット苗)
ムクゲ
ムクゲは、白やピンクのハイビスカスに似た花を咲かせる落葉低木樹。梅雨頃から秋にかけて開花し、庭木として、また鉢花として幅広く楽しまれています。
午前中に咲きはじめて夕方には萎む1日花ですが、次々と新しい花を咲かせるため長期間鑑賞が楽しめるのも人気の理由。
高温多湿に強く、真夏の庭でも元気に咲いてくれますよ。※参考価格:1000~3000円前後(5号鉢)
アジサイ(紫陽花)
日本の梅雨の定番花といえば、やっぱりアジサイ(紫陽花)。春の終わりから初夏にかけて開花する落葉低木樹で、ジメジメした梅雨の時期も彩り豊かに咲き続けてくれます。
土壌が酸性の場合は青や水色の花が、アルカリ性に傾いているときはピンクの花が咲くため、花色を固定したいときは鉢で育てるのがオススメ。
乾燥が苦手なので、土壌が乾き過ぎないよう気を付けましょう。※参考価格:2000~3000円前後(5号鉢)
アスチルベ
まるで霞のような、もふもふした花房が魅力のアスチルベ。春の終わりから初夏にかけて咲く多年草で、梅雨の時期も幻想的な花姿で楽しませてくれます。
花色は白や赤、ピンクなどになり、同系色でまとめても混色して植えてもステキな光景が広がります。
直射日光を嫌うので、午前中だけ日が当たる半日陰で育てましょう。※参考価格:1000~2000円前後(3号ポット苗)
クチナシ
初夏に香りが良い花を咲かせるクチナシ。ジンチョウゲとキンモクセイとともに、日本三大香木のひとつに数えられています。
近年は品種も増え、花色が白から黄色に変わる八重咲き種「ゴールデンマジック」、葉に白や黄色の模様が入る「斑入りクチナシ」なども登場。
秋にはオレンジ色の実をつけ、庭や花壇に彩りをもたらしてくれますよ。※参考価格:1000~3000円前後(5号鉢)
グロキシニア
バラのようなエレガントな花が魅力のグロキシニア。真夏を除く春~秋に開花する多年草で、「シンニンギア・スペシオサ」という名前でも流通しています。
白やピンクなど多彩な花色がありますが、なかでも赤や紫の花びらの縁に白いリップが入る八重咲き種「エンペラー系」は人気の品種。
庭植えではなく鉢で育てるのに向いている植物です。※参考価格:500~800円前後(3号ポット苗)
まとめにかえて
梅雨の時期にもキレイな花を咲かせる植物は意外と多いもの。
元気に育ってもらうためにも梅雨入り前には対策をおこない、また梅雨の晴れ間には咲き終わった花ガラを摘んだり、傷んだ葉を処分したり、病害虫の発生防止に努めましょう。
自宅の庭や花壇、またベランダに映えるステキな植物を見つけ、雨を背景に咲く花たちの姿に癒されてくださいね。
LIMO編集部