クマによる「直筆サイン」が刻まれた注意看板が、ツイッター上で大きな話題となっています。

投稿したのは、自然の姿を写真・映像で記録している@fieldnote0014さん。

当ツイートは、2023年5月8日時点で5.8万件を超えるいいねを集めており、「こえー!」「説得力のある看板」「イラストが気に食わなかった説」などといった反応が多数寄せられています。

※ツイート写真は【写真2枚】をご参照ください
※今回紹介するツイートは、投稿者様の許可を頂いております

クマからのサインが刻まれた注意看板

「よく見たら、本人の直筆サイン入りだった」というコメントとともに投稿されたのは、クマの注意看板を収めた1枚の写真でした。

看板にはいたるところにひっかき傷のようなものが残っていることから、「クマに注意」という文言の説得力は抜群。

「本人の直筆サイン入り」というユーモアのあるコメントは笑いを誘いますが、実際に目にしたら、身の危険を感じてしまう注意看板となっています。

「クマが看板をひっかく」事例を何回も見てきた

クマ注意の看板が撮影されたのは岩手県。気になる撮影の経緯については、ツキノワグマの観察・撮影のため、年間を通して県内各地の生息地に足を運んでいると説明する@fieldnote0014さん。

ツキノワグマは看板や道標等の人工物に関心を示し、齧る、引っ掻く、体を擦りつけるなどの行動をとることがあるのだとか…。

県内各地で同様の事例を見てきた@fieldnote0014さんは、今回話題となった「直筆サイン入り看板」を見た時も、「ああ、やっぱり」という気持ちになったそうです。

クマへの対処法を聞いてみた

出所:@fieldnote0014

30年にわたり、ツキノワグマの生態を追ってきたという@fieldnote0014さん。

注意看板があることからも分かるように、クマは人間にとって危険な生き物ですが、遭遇してしまった時の対処法はあるのでしょうか。

@fieldnote0014さんによると、「先ずは、近距離で出会うような状態を極力避けることが大切です」とのこと。クマは臆病で警戒心が強く、人間を恐れているため、声を出す、手を叩くなど音を出して、人の接近を知らせるとよいといいます。

それでも遭遇してしまった場合、「動きを止め、落ち着いてクマの様子を見る」のが大切なのだとか。驚いてドキドキしているのはクマも同じなので、慌てて走り出したり大声で叫んだりしてクマを刺激することなく、「極力落ち着いてゆっくりとクマから離れる」のがよいのだそうです。

ベアスプレーも有効

取材の最後、@fieldnote0014さんは他の対処法として、「ベアスプレー」を携帯することも有効な手段であると教えてくれました。

いかがだったでしょうか。今回はツイッターで話題の、クマによる直筆サイン入り注意看板について紹介しました。

@fieldnote0014さんは他にも、野生動物や天体、山岳等の自然の姿を撮影した写真や動画をツイッターに投稿しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

参考資料

小野田 裕太