徳川家康が幼年期と壮年期、また晩年を過ごした地として知られている静岡市。現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の舞台のひとつでもある注目エリアです。
今回は、静岡の歴史をはじめ、家康を様々な視点で知ることで今注目されている「静岡市歴史博物館」をご紹介します!
【どうする家康】静岡市歴史博物館の展示内容は
2023年1月、大河ドラマ館と同じ時期にグランドオープンしたのが「静岡市歴史博物館」。
JR静岡駅から徒歩15分のところに位置しており、駿府城公園のすぐ目の前に建てられました。周囲には静岡県庁や静岡市役所があるなど、まさに静岡の中心地とも言える場所です。
静岡発展のキーマン・徳川家康の歴史上の足跡だけでなく、身につけた武具から日々の行動まで、様々な視点で家康を見つめ、駿府から世界を視野に活動したその人物像に迫ることがコンセプトになっています。
1階入り口付近のギャラリーには、静岡の絵地図や資料が展示されていますが、奥に進むと地面が一部露出した吹き抜けの空間が現れます。こちらは博物館のシンボルとなる「戦国時代末期の道と石垣の遺構」という展示です。
博物館を建てる際、家康が駿府城主だった頃に造られたと思われる道が33メートルに渡って発見されました。駿府城下の遺構をそのまま館内に取り入れて公開するという、全国の博物館でも珍しい取り組みを行っています。
スロープを上がったところから見ると全体像がよく分かります。駿府城の正面のすぐ外側にあたる場所で、重巨クラスの武家屋敷があったかもしれないとのこと。もしかしたら家康もこの道を歩いていたのかもしれません。