徳川家康が幼年期と壮年期、また晩年を過ごした地として知られている静岡市。現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の舞台のひとつでもある注目エリアです。

今回は、2023年1月にオープン後、毎週ドラマファンが数多く訪れる「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」をご紹介します!

【どうする家康】ドラマに登場する衣装や小道具を展示

静岡浅間神社の境内に位置しているのが、2023年1月にオープンした「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」。こちらでは主にドラマに登場する衣装や小道具、キャラクターの設定資料などをメインに展示しています。

入り口から2階に上がっていくと、徳川家康を演じる俳優・松本潤さんがメッセージ映像でお出迎え。2階には「どうする家康 入門編」「登場人物紹介」のボートが展示されており、ドラマの基本からおさらいすることができます。

画像出所:松平元康の衣装(筆者撮影)

最初に展示されていたのは、ドラマ序盤で松本潤さんが着ていた徳川家康(松平元康)の衣装。

こちらは複製品になりますが、薄梅鼠色(うすうめねずいろ)と呼ばれる穏やかなムラ染めの小袖に、藍色がかった灰色の小袴。地味な装いが多い三河の家臣たちの中で、当主らしい爽やかさと気品を醸し出しています。

※時期により展示衣装は異なり、現在は今川氏真の衣装が展示されています。

画像出所:徳川家康と瀬名の婚礼衣装(筆者撮影)

次に注目したいのは、松本潤さんと有村架純さんが実際に撮影で着用していた徳川家康と瀬名の婚礼衣装。

家康は綿や麻などの天然素材を生かした生成りの直垂(ひたたれ)。瀬名は光沢ある菱文様の綸子(りんず)生地で、控えめながらも華やかさを出しているのが素敵ですね。

画像出所:今川義元の衣装(筆者撮影)

野村萬斎さんが実際に撮影で着用していた今川義元の衣装も展示。今作での義元のイメージカラーは紺色ですが、わずかに緑色を帯びた暗い青色の絹の紋織物を使用することで、より今川の高貴さを表現しています。