NHKの連続テレビ小説「らんまん」第4週のサブタイトルは「ササユリ」。ドラマのセリフで「うまい酒をのんだときのように、ほんのり染まっている」と言われるように、淡いピンクのユリです。

森の中でうつむいて咲く姿は清楚な印象ですが、奥に秘めている凛とした力強さも感じさせる花。今回はササユリの魅力や育て方を紹介します。

『らんまん』第4週のサブタイトル「ササユリ」ってどんな植物?

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  • ユリ科ユリ属
  • 球根植物
  • 鱗茎分布:中部地方~四国・九州
  • 草丈:50~100センチ
  • 開花期:5~7月
  • 花色:淡いピンク
  • 参考価格:1500~2500円前後(3号ポット苗)

日本固有種のササユリは、葉の形が笹に似ていることから命名されました。球根は「百合(ひゃくごう)」という名前で生薬としても利用されています。

ササユリは木漏れ日の差す森林などに自生し、背丈は50~100センチほどで遠目からもよく見えます。花弁の長さは10~15センチで、しべは赤褐色。強い芳香があります。

ユリの中では比較的開花が早く、5~7月にかけてキレイな花を咲かせます。野生なので環境の変化に敏感で、種もできますが種まきしてから開花まで7~10年ほど待つことも。

どちらかというと自分で育てるには難度が高い植物なので、山でふと見かけたときの感動はひとしおと言えるでしょう。