2. 地域ごとに年金受給額が異なる理由は収入の地域差

厚生年金加入者が受け取る年金は老齢基礎年金と老齢厚生年金の2つです。

老齢基礎年金の受給額は、20歳から60歳までの保険料納付月数に比例します。

一方、老齢厚生年金の受給額は、厚生年金の加入月数だけでなく加入中の収入に概ね比例します。

都道府県によって老齢厚生年金の受給額が異なる主な理由は、地域ごとに平均収入が異なるためです。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、受給額の多い都道府県と少ない都道府県の平均給与は次の通りです。

年金額上位の3都県では平均給与が30万円を超えるのに対し、下位の3県では25万円前後にとどまります。

出所:厚生労働省の調査データをもとに筆者作成