厚生労働省の資料によると、2021年度末の老齢厚生年金の受給額の平均月額は14万5665円でした。
ただし、都道府県によって受給額は大きく異なります。
この記事では、都道府県で老齢厚生年金の受給額に差が出る理由について解説します。
今後の働き方や年金の受給額を考えるときの参考にしてください。
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1. 老齢厚生年金の都道府県別の差は最大50万円以上
会社員などが受け取る老齢厚生年金の受給額は、都道府県で大きな差があります。
都道府県別の受給額について見ていきましょう。
1.1 都道府県別の老齢厚生年金額
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2021年度末の老齢厚生年金受給者の平均月額(老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計額)は都道府県別に次の通りです。
1.2 受給額の多い神奈川県は約16.5万円、少ない青森県は12.2万円
老齢厚生年金の平均受給額を地域別にみると、地方より首都圏など大都市圏の方が高い傾向にあります。
最も平均受給額が多いのが神奈川県(16万5321円)で最も少ない青森県との差は、月額で4万3000円以上です。
年額では50万円以上も差があります。