GWも終わり、節約に励もうと考える方もいるのではないでしょうか。

節約に対してはネガティブなイメージも抱きやすいですが、富裕層と呼ばれる人々も無駄なお金は使わないように気をつけている様子がみられます。

今回は富裕層の資産や世帯数を確認したあと、富裕層もおこなうお金が貯まる方法を見ていきましょう。

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1. 富裕層とは?資産1億円以上が対象に

野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」によると、超富裕層と富裕層の定義や、その他もあわせた世帯数と資産は以下のとおりです。

出所:野村総合研究所「日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

  • 超富裕層…純金融資産5億円以上(9.0万世帯・105兆円)
  • 富裕層…純金融資産1億円以上5億円未満(139.5万世帯・259兆円)
  • 純富裕層…純金融資産5000万円以上1億円未満(325.4万世帯・258兆円)
  • アッパーマス層…純金融資産3000万円以上5000万円未満(726.3万世帯・332兆円)
  • マス層…純金融資産3000万円未満(4213.2万世帯・678兆円)

そして、富裕層の世帯数は基本的に増加の一途を辿っています。

出所:野村総合研究所「日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

2008年のリーマンショックの翌年2009年は減少に転じるものの、2013年以降はアベノミクス効果もあり、富裕層が増えていると考えられます。

2. 富裕層もやっている自然とお金が貯まるコツ4選

誰でも簡単に富裕層になることは難しいですが、富裕層がやっている習慣を真似することで、少しずつ資産を増やすことが可能です。特に意識したいのは次のポイントです。

2.1 お金が貯まるコツ1.先取り貯金

先取り貯金とは、最初に貯金する金額を差し引いて、残りで生活する方法です。節約に頭を使う時間を省いた強制的な貯金ですので、確実に貯金できる点が魅力です。

銀行の自動積立定期預金を利用すれば、給与から自動的に一定額が貯金口座に振り込まれます。ご自身に合った方法を考えましょう。

2.2 お金が貯まるコツ2.生活費の節約

贅沢な暮らしをしているイメージがある富裕層も無駄な出費は徹底して省きます。

たとえば毎月の食費の節約や、また健康を維持するために自炊を好む富裕層もいます。

また、通信費や光熱費といった毎月固定でかかる固定費もできるだけ抑えます。固定費の節約は一度おこなえば自動的に長期間続くため、実践する富裕層も多いです。

2.3 お金が貯まるコツ3.金融商品や不動産への投資

先ほどの野村総合研究所の調査では、過去10年近くにわたって富裕層・超富裕層の世帯数と純金融資産保有額が増加している要因として、株式などの資産価格の上昇により富裕層・超富裕層の保有資産額が増大したことを挙げています。

株式や投信など金融商品への投資はリスクを伴いますが、うまく活用している富裕層は多いです。NISAやiDeCoなどの制度を利用すれば、節税効果も享受できます。

また不動産投資では、投資で生じた減価償却費や諸経費と給与所得を相殺することで、所得を圧縮し、節税効果を期待できます。

投資はリスクを伴う反面、利益を上げながら、節税できるものもあります。ただリスクがありますから、きちんと調べて自分に合った商品を選ぶことは大切でしょう。

2.4 お金が貯まるコツ4.節税する

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富裕層は会社経営者も多いですが、法人・個人の両面で節税のため慎重な計画を立てています。

一般人も節税する方法はいくつかあります。

  • ふるさと納税
  • 医療費控除
  • 生命保険料控除・地震保険料控除
  • 住宅ローン控除

納める税金が減ることで、手元の資金が増えます。

3. 自分に合った方法の情報収集を

2013年以降の景気拡大と株高によって富裕層が増えていると考えられます。

一朝一夕で富裕層の仲間入りを果たすことは難しいですが、富裕層の習慣を参考にすることで、効率的にお金を貯めることも可能でしょう。

たとえば割安な物件に引っ越すことで、固定費の削減効果を最大限に享受できるでしょう。

また、2024年からはじまる予定の新NISAは投資を始める良い機会にもなるでしょう。

まずはご自身ができることから考えてみましょう。

参考資料

宮野 茉莉子