偶数月である4月は年金の支給月でしたが、今月5月は年金の支払いがありません。
このように、原則として年金世代は2ヶ月おきの年金収入で日々の生活をやりくりしているのです。
同様にあまり知られていないポイントとして、年金から天引きされるお金があるため、手取り額が意外と少なくなることに注意が必要です。
2023年度の年金は3年ぶりのプラス改定となる予定ですが、実際の手取り額を見てガッカリしてしまうかもしれません。
今回は、原則として6月に送付される「年金振込通知書」を参考に、国民年金や厚生年金から天引きされるお金について解説します。
【注目記事】【年金】みんな「厚生年金と国民年金」は本当は月いくらもらっているのか
1. そもそも国民年金と厚生年金とは?
冒頭で国民年金と厚生年金と言いましたが、まずは両者のなりたちを整理しておきましょう。
日本の年金制度において、2つは下図のように2階建て構造になっています。
自営業や専業主婦などで、一度も厚生年金の加入期間がない場合、国民年金(基礎年金)のみの受給となります。
第2号被保険者である会社員や公務員などは、2階部分の厚生年金にも加入します。
「厚生年金」に加入し受給資格を満たした人は、将来に「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」が受給できることになります。
※要件によって遺族年金や障害年金が受け取れることもあります。
ねんきん定期便やねんきんネットなどで、現時点での見込額を確認したことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際に振り込まれる金額は少しずれてきます。「年金振込通知書」の記載内容を見ていきましょう。