お盆休みが終わり、今日からは多くの会社が通常営業かと思います。夏休みはいかがでしたか? 普段よりお子さんとのコミュニケーションが増えたという方も多いのではないでしょうか。将来の夢や進路、あるいはお金について話をしたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

お金についての考え方は家庭によりさまざまですが「お金持ちはお金について子供とどんな話をしているのだろう」と少し気になりませんか。たとえばサラリーマンのうち、4%ほどだといわれる年収1,000万円プレーヤーは普段お子さんとお金についてどんな話をしているのでしょうか。今回はサラリーマンだけでなく、企業経営者、上場企業の元役員まで30代~60代の声を集めてみました。

お金を払うのはなぜ? モノの価値=「値段」の意味を教える

ある大手メーカーに勤める50代男性の考えは「良いものを買って長く使う。安物買いしない」というもの。そのためにも、モノ、サービス、食事などは子供に対しても「いいもの」を見せるのだそう。また「子供のものを買うときは、必ずレジに一緒に並び、モノの値段を見せ、自覚させます。たとえお金を出すのが親であってもです」と話します。払ったからこそ手に入ったのだということを理解してもらいたいからだそうで、大学生のお子さんには学費も見せているといいます。

こうして養った目を信じることも必要だとこの男性は考えています。「彼らなりに考え、本人がいいと思ったものは尊重し、腹をくくって払います。高いからダメ、とはいいません。逆に、本当にいいものなのか、という視点からもう少し高いものにしたら、もう少しいいものにしたら、とは言いますね」。

このほか「子供が何か欲しいといったとき『お小遣いで買いなよ』というと、急にいらないと言ったりする。そこで理由を聞くなどして『いい』と『お金を出して買いたい』の違いを考えてもらっている」(30代男性)という声も聞かれました。

お小遣いは労働の対価!? 「働くことの大切さ」を教える

「お小遣い」をどうやってゲットするのか、という観点から働くことの大切さについて考えさせているという声も聞かれました。

ある40代の企業経営者は「子供に銀行の利子の仕組みを伝えたところ、利子ってすごいね!と感心する一方で『でも、お手伝いで貰える金額が多いね』と気づいていた」と語ります。

別の30代の企業経営者も「お小遣いはお手伝い=労働の対価として払うことがあります。また、臨時のお小遣いを引き出したり、増額の交渉を成功させるにはプレゼン力も必要だと理解させるようにしています」といいます。

さらにこの経営者は「どの山に登るかの大切さを教えることも大事だと考えている」とも話します。その心は「働いてお金をもらう人」と、「資産や他の人に働いてもらってお金を得る人」が存在するということと「人と違うことをやった人が金持ちになるということを見せる」というもの。経営者ならではの視点ともいえそうです。

「何もしていない、してこなかった」派の理由は?