4月から昇給や昇格で給与がアップする人も多いのではないでしょうか。給与がアップすれば、給与から天引きされる厚生年金保険料も増加します。
そして、現役時代に支払った厚生年金保険料が多い人ほど老後に多額の年金を受給可能です。
では、厚生年金の平均額である「月14万円」を受給する男性は現役時代にどの程度の年収だったのでしょうか。
本記事では、男性が厚生年金月14万円を受給するために必要な年収を紹介します。厚生年金月14万円を受給する男性の割合や年金受給額を増やす方法についても解説するので、参考にしてしてみてください。
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1. 厚生年金「月平均14万円」を受給する男性は何パーセントいるのか
まずは会社員や公務員などの厚生年金受給者で、月平均14万円以上の年金を受給する人の割合を確認します。
厚生労働省年金局が公表する「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者の年金受給額分布は以下のとおりです。
1.1 厚生年金受給者(男子)の年金額分布
- 月額5万円未満 :13万2603人(1.2%)
- 月額5万円以上10万円未満 :105万6048人(9.8%)
- 月額10万円以上14万円未満 :196万171人(18.1%)
- 月額14万円以上20万円未満 :524万3490人(48.4%)
- 月額20万円以上25万円未満 :217万3173人(20.1%)
- 月額25万円以上30万円未満 :24万8273人(2.3%)
- 月額30万円以上 :1万4455人(0.1%)
※国民年金部分を含む
厚生年金を受給する男性のうち、月14万円以上の年金を受給する人は約70%となっており、多くの人が月に14万円以上の年金を受給しています。
ただし、上記は会社員や公務員などの厚生年金受給者の数値なので、自営業者など厚生年金を受給しない人を含めると月14万円以上年金を受給する人の割合は減るでしょう。